下は大火事
上は大水
な~んだ
・3
大宮駅を出て4時間半
何かを探しながら
進む透明は、道なき道を進むこともしばしばあり、
徐々に歩くスピードも遅くなる


時刻は、11時30分
透明「ああ~~~っ
また、こっちに迂回するの~

一体いつになったら目的に着くんだ~

しかし・・・グゥ~ッ・・・お腹空いた~
」
朝から何も食べていない私は、腹ぺこで力が入らない
透明「くんくん
・・・おっ
」
犬か


透明「おお~~っ
ラッキ~ッ
定食屋さん発見
ピュ~~~ン

」
さっきのダラダラ歩いていたのは一体・・・

透明「こんにちは~
」
山道に差し掛かる手前に、昔ながらの暖簾を掛けた
小さな定食屋さんがあった
私は、早速席へつく
お婆さん「ごほごほっ
いらっしゃい
何にするかい
」
透明「それじゃ~、焼き魚定食に納豆つけてください
」
お婆さん「はいはい
」
お婆さんはゆっくりと厨房へ入り、奥の板前さんに
注文を伝える・・・。
それから10分・・・
お婆さん「ごほっ
お待たせしたね
焼き肉定食にキンピラね
」
透明「えっ
・・・は、はい
いただきます
」
何事も平常心
せっかく作っていただいたんだ
ありがたく頂こう
お婆さん「ところで、お客さん
ここら辺じゃ見ないお人だね~
旅行か何かかい
」
透明「はい
少し、用事があって、このまま国道299号を
秩父まで行きます
」
お婆さん「車かい
」
透明「いいえ
歩いてです
」
お婆さん「歩いてかい
こほこほっ
そりゃ~大変だ~

百観音巡りかい
」
透明「そういうワケではないのですが
」
お婆さん「そうかい、そうかい
今時珍しいね~
昔は、よく歩いてまわる人もいたけど、
最近ではメッキリ少なくなったからね~
」
透明「あははっ・・・
」
お婆さん「そうだ
ちょっと待ってなさい
」
そういうと、厨房の奥へ入るお婆さん・・・。
しばらくして
透明「ごちそうさまでした
いや~っ
食った食った
」
お婆さん「あんた、これ持って行きなさい
」
透明「えっ
」
お婆さん「長い旅には欠かせないだろ
ごほっ
少ないけど、もって行きなさい
」
なんだか、ほわっと気持ちが温かくなる
透明「ありがとうございます
遠慮なくいただきます
」
ニコニコしたお婆さんは、持ちやすいように
おにぎりを包んでくれた
お婆さん「気をつけて行ってらっしゃい
」
透明「ありがとうございます
いってきま~す
」
そう言うと、私はお店を出る瞬間、鴨居を握りしめる
透明「(オンバサラ・・・・・・アビラウンケン
)」
実は、このお店に入った時に気づいていたのだが、
店の奥にかなりの邪気が溜まってる
何が原因かはわからないが、多分、そのせいで
お婆さんの体調も良くないように感じていた
私は、おにぎりのお礼にお店に呪をほどこし
邪気を祓い店を後にした・・・

透明「は~~~っ
生き返った~
さ~て、頑張りましょうか~
」
目的地まで後、38キロ
続く・・・。
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大宮駅を出て4時間半

進む透明は、道なき道を進むこともしばしばあり、
徐々に歩くスピードも遅くなる



時刻は、11時30分

透明「ああ~~~っ



一体いつになったら目的に着くんだ~


しかし・・・グゥ~ッ・・・お腹空いた~


朝から何も食べていない私は、腹ぺこで力が入らない

透明「くんくん


犬か



透明「おお~~っ


定食屋さん発見





さっきのダラダラ歩いていたのは一体・・・


透明「こんにちは~

山道に差し掛かる手前に、昔ながらの暖簾を掛けた
小さな定食屋さんがあった

私は、早速席へつく

お婆さん「ごほごほっ



透明「それじゃ~、焼き魚定食に納豆つけてください

お婆さん「はいはい

お婆さんはゆっくりと厨房へ入り、奥の板前さんに
注文を伝える・・・。
それから10分・・・

お婆さん「ごほっ



透明「えっ




何事も平常心

せっかく作っていただいたんだ


お婆さん「ところで、お客さん

ここら辺じゃ見ないお人だね~

旅行か何かかい

透明「はい

秩父まで行きます

お婆さん「車かい

透明「いいえ


お婆さん「歩いてかい




百観音巡りかい

透明「そういうワケではないのですが

お婆さん「そうかい、そうかい


昔は、よく歩いてまわる人もいたけど、
最近ではメッキリ少なくなったからね~

透明「あははっ・・・

お婆さん「そうだ


そういうと、厨房の奥へ入るお婆さん・・・。
しばらくして

透明「ごちそうさまでした



お婆さん「あんた、これ持って行きなさい

透明「えっ

お婆さん「長い旅には欠かせないだろ

ごほっ



なんだか、ほわっと気持ちが温かくなる

透明「ありがとうございます


ニコニコしたお婆さんは、持ちやすいように
おにぎりを包んでくれた

お婆さん「気をつけて行ってらっしゃい

透明「ありがとうございます

いってきま~す

そう言うと、私はお店を出る瞬間、鴨居を握りしめる

透明「(オンバサラ・・・・・・アビラウンケン

実は、このお店に入った時に気づいていたのだが、
店の奥にかなりの邪気が溜まってる

何が原因かはわからないが、多分、そのせいで
お婆さんの体調も良くないように感じていた

私は、おにぎりのお礼にお店に呪をほどこし
邪気を祓い店を後にした・・・


透明「は~~~っ


さ~て、頑張りましょうか~


目的地まで後、38キロ

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