千世の大神 (ちせのおおかみ) ・27
透明「千世の大神様、荒神様、大丈夫です
人間は、そんなに弱くありません」
千世「透明 ・・・。」
荒神「・・・・・。」
透明「確かに、神様からすれば、手のひらをすり抜ける
砂のように、儚き灯火かもしれません
砂のように、儚き灯火かもしれません
しかし、その一瞬のキラメキの中には、沢山の人生と
経験と学びが詰まっています
経験と学びが詰まっています
生きていれば苦しいこと、悲しいこと、悩むこと、
沢山あって、それでも人は幸せになるために、
苦しみ、悲しみ、悩み、抗って生きているのです
苦しみ、悲しみ、悩み、抗って生きているのです
この経験ですら、自らの学びとしていける
それが人間の本当の強さです
神様方も、人間の時はそうではありませんでしたか」
千世「くすっ・・・そうであったのぉ~ 」
荒神「・・・強さか ・・・。」
透明「荒神様・・・この世に意味の無いことって無いと思います
それは、神様も同じではありませんか」
荒神「」
透明「愛しき者が消えてしまう・・・慈しむべき者が
穢れてしまう・・・。
守りたいと思う気持ち、守ることができない、
手の届かない 自分の手の出せない範囲に
救いたい者がいるもどかしさ・・・
それは、きっと身を切られる想いだとお察しします
ですが、我ら人間の親である神様には、もうひとつ
お役目があるのではないでしょうか」
千世「お役目か ・・・。」
透明「はい愛しきものを信じて、見守るという大切なお役目
その者が、必死に抗い成長してゆく様を、見守るという
お役目が・・・人間風情が生意気なことを言ってしまい
本当に申し訳ありません・・・しかし、私達人間も
神様が大好きなのです 愛しき方なのです 」
神様が大好きなのです 愛しき方なのです 」
千世「」
荒神「」
透明「大切にされているからこそ、大切にしたいのです
もちろん人間は、神様とは違い、足りない部分が多い生き物です
ですから、中には失礼を働いたり、堕落する者もいるでしょう
ですが、人間も神様と同じ様に、愛しきものを守ろうと必死で
生きていますですから、そんな愛しき神様が穢れてしまうのは
生きていますですから、そんな愛しき神様が穢れてしまうのは
悲しいのです・・・」
荒神「あああああ ・・・・・。」
神様の苦悩が、涙のように流れてゆく・・・。
千世「荒神よ もうよいであろう
そろそろ、自分を許してやれ 」
そろそろ、自分を許してやれ 」
荒神「おおおおおお~~~~ ・・・。」
透明「下界は、人間である私達が綺麗にしてゆきます
穢れたのであれば、自らの仕事として浄化してゆきます
ですから、神様
帰ってきてください 」
荒神「人間よ・・・ありがとう・・・ 。」
凄まじい風と共に、結界が浄化されてゆく
千世「もう一杯、いただくこととしよう 」
そう言うと、周りに飛散する穢れを吸い込んで行く大神様
風が止んでゆく・・・。
千世「透明 見事な刃引きじゃったぞ 」
透明「えっは、はい ありがとうございました
でも、私はただ・・・思っていたことを
口にしただけで・・・」
口にしただけで・・・」
千世「それで良いいやそれが良いのじゃ 」
そういうと、ケラケラと笑う大神・・・
荒神「透明 ・・・。」
透明「荒神様」
荒神「すまない・・・・間に合わんかった・・・ 。」
透明「」
千世「な、なに 」
荒神様の身体が、黒く変色して行く
ま、まさか、完全に ・・・。
ま、まさか、完全に ・・・。
どうする
続く ・・・。
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間違いありません。
間に合わない・・・なんてことは
悲しすぎます。
続きを心してお待ちします。
透明先生、さすが。
大好きです❤
涙が止まりません…{グズン}{涙}{涙}
今回のエピソードをで、荒神様や千世の大神様の心の動く様をほんの少しだけ知ることができて、
いつも神社仏閣のお参りの際に、ありがとうございますと手をあわせていましたが、
上手く文字では表せないのてますが、
今までと本質的にありがとうございますの
気持ちの深さが変わりました。
私自身も全く信仰していない宗像三女神から呼び出しを受けたり、以前大國魂神社にお参りした時、体に感じる奇跡を二回も頂きました。残念ながら拝殿にガラスがはめ込められてからは神気が遮断されたのか何も感じなくなったしまいましたが。どちらも地元の神様ではないのに不思議ですね。相性とか因縁のせいでしょうか。
せめて、何の足しにもなれなくとも、心を寄せ大丈夫である事をせつに願ってます。
とりあえず、明日も一日頑張ろう。
必ず、荒神様が救われる道があると信じてます✴
『一枚の手紙』をもっかい読んできました。契約を解除されないように大元の方に直接お伺いをたてたり?!いやそれはとっても厚かましいことなのかな💦
もし…長年の親友がそんな姿になりかけてしまったら私に出来るなら封印するかも…それでまた穢れを生まない状況になるまで待つ!それこそ、必ず乗り越えてくることを信じて。
あぁ荒神様~どうなっちゃうですか~(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)