掲げるモノの未来へ・７

掲げるモノの未来へ・７


この後、弦也くんには、この病気の特徴や

私が試した様々な方法、漢方薬や心のおき方を

彼が苦しくならないように話してゆく・・・。


一通り話し終えた後、彼の目には

ほんのりと光が宿ったようにみえる



透明「(う～ん・・・発症して間もない頃は

　　　なかなか心の位置が定まらずに苦しいからなぁ～

　　　もう一押し、彼の背中を押してあげられる

　　　言葉が欲しいところだが・・・。)」

弦也「先生ありがとうございました

　　　色々と聞けて、参考になりました

　　　それに・・・。」

透明「」

弦也「変な話ですが透明先生も同じことで

　　　苦しんでいたと思ったら、一人じゃないんだなって、

　　　少しホッとしたとういか、元気になれました

　　　先生の言われたこと・・・全部試してみたい

　　　と思います」

透明「その意気その意気

　　　弦也くんならすぐに抜け出せると思うよ」

弦也「はい」

透明「後は・・・。」

弦也「」

透明「もう少し時間あるから、さっき弦也くんが

　　　言っていた問いかけの答えに近いことを

　　　話しても良いかな」

弦也「さっきの問いかけ・・・ あっ」


～・～・～・～・～・～・～・～・～・～


「何の為に生きているのでしょう」


～・～・～・～・～・～・～・～・～・～


弦也「ごめんなさい

　　　さっきは、勢いで言ってしまって、

　　　そんなの先生に聞いても仕方がないことなのに・・・」

透明「あはは

　　　まあ、仕方がないわけではないけど、

　　　確かに人が何故生きるのかというのは

　　　その人が持つ価値観で決まってくるからね

　　　何の為に生きているのか

　　　そう考えるのは悪いことじゃないけど、

　　　もう少し考えを前衛的にするのであれば、

　　　何の為に生きるのか生きたいのか

　　　を考える方が答えは出やすいと思うんだ

　　　人は自分自身の選択で生きている

　　　もちろん、社会や環境に生かされているとも

　　　言えるけど、最終的な判断は自分自身に

　　　委ねられているよね

　　　そこには意味が存在するはずなんだ

　　　ただ何となく日々を過ごしていると感じている人ですら

　　　自分の生きる意味を必ず持っている

　　　それは生きることへの強さにもなっていて、

　　　理由として存在するものなんだよ」

弦也「えっと・・・何の為に生きているかを

　　　考えるよりも、何の為に生きるのかを

　　　考えることの方が正しいのはわかったのですが

　　　後半が少し難しくて・・・。」

透明「あっごめんごめん

　　　もう少しわかりやすく説明するね」



　　　　　　　　　　続く・・・。

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