可破家の御啓・２

可破家の御啓(かばかのごけい)・２


　陣「はぁはぁはぁはぁ

　　　・・・ま、待って・・・」

透明「はぁ～・・・体力落ちすぎ」

　陣「ううっ・・・面目ない・・・。」

透明「ところで待ち合わせはここでいいの」

　陣「え～っと・・・・あっ」

透明「」

　陣「も、もう少し上がったところ・・・。」

透明「・・・・走る」

　陣「ま、待ってよ～～～～～っ」


一人ボロボロの陣くんを置いて、

私はイチ早く待ち合わせ場所に到着


透明「おお～っここもなかなか」


幻想的な風景は、私の心を鷲掴みにし、

今までの疲れも吹き飛ばしてくれる


「あ、あの～」

透明「あっこんにちは～

　　　少し遅くなってしまい申し訳ありません」

「いえいえ

　　　遠い所ありがとうございます

　　　え～っと、陣さんで」

透明「あっいえ

　　　私は今回お手伝いさせていただく

　　　透明と申します

　　　今、後ろでボロボロになって

　　　走ってくるのが陣です」

賢木「あっ、ああ～っ

　　　あの方が陣さんですね

　　　申し遅れました私、

　　　賢木(さかき)と申します」


陣の姿を遠目に確認した賢木さん

・・・ちょっと半笑い・・・。

透明「賢木さんは、この寺神社の

　　　管理をされている方なのですか」

賢木「いえいえ

　　　私はこことは直接は関係ないのですが、

　　　ここの管理をされている方に相談したところ

　　　陣さんをご紹介していただいて」

透明「なるほど～

　　　(んっ何だろう何となく歯切れが悪い)」


そんな話をしていると


　陣「はぁはぁはぁはぁ

　　　・・・お、お待たせしました

　　　じ、陣です(ビシッ)」

陣です(ビシッ)じゃないだろう

待ち合わせ時間、とっくに過ぎてるし


　陣「賢木さんですよね

　　　河添から聞いています

　　　何か神言(しんげん)でお困りだとか」

透明「(神言)」

賢木「は、はい実は・・・。」


次回、依頼内容が明らかに・・・。



　　　　　　　　　　　続く・・・。

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