僕が僕であるために・１３透明「まぁ詳しい話は後にして、今は人が
善人になる為に必要なことだと
思ってくれれば良いよ
」伊沼「は、はい
」透明「ちなみに亮太郎くんは、さっき話した
善人ってどんなメンタルをもった人
だと思った
」伊沼「えっ
メンタル・・・ですか
う～ん
・・・えっと・・・何事にも動じない感じで、我が道を行く
強さがあるように感じました
」透明「うん
良いねなんとなく善人像が見えてるみたいだね
亮太郎くんが言うように、善人は基本、
自分自身をしっかりと持っていて、
どんなことがあっても、自分を信じて
動じない人って感じだよね
もちろん、これは自我が強いという
頑固なイメージとは違って、常に冷静で
物事を客観的に見ることができ、
現状を把握する能力に長けているからこそ
中道を選ぶことができるもの
そこには一つの悟りと、理想の人間像が
存在しているのかもしれない
」伊沼「理想の人間像・・・。」
透明「まあ、そこまで凄い人間になる必要は
ないけど、きっとそういった人間像に
近づこうとするだけでも、亮太郎くんの
生き方に良い変化をつけることは
できると思うんだ
」伊沼「・・・透明さん
教えてください
どうすれば、そんな人間になれますか
」覚悟をもった良い目だ
正直、これからの人生を今の時点で考えられるまで
冷静になれたなら、彼は既に自分の道を進むことが
できるだろうけど、目指すものがあるというのは
生きる意味も、もたらしてくれる
さてさて、ここまできたら最後まで
ちゃんと面倒みないとね
続く・・・。
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