魚沼市ものづくり振興協議会
魚沼市ものづくり振興協議会(川井義博会長)では、魚沼市からの委託業務により今年度、小水力発電機の開発等に取り組んでおり、1月22日には製作中のデモ機のテストを同市十日町の栄工舎新潟工場駐車場で行った。
この事業は、地球温暖化防止の観点や原発事故の影響から自然環境による再生可能エネルギーへの期待が高まる中、魚沼市の豊富な水資源を有効活用した小水力発電機を設置して、市内製造業の技術高度化や子どもたちへの環境教育に役立てるもの。
デモ機の製作について、同協議会では昨年7月に取り組みを開始。豪雪地・魚沼の特性を活かし、屋根消雪用地下水の落水を利用した発電機の製作を進めてきた。
この日テストが行なわれたのは水車型とスクリュー型の2種類の発電機。先行して製作されてきた水車型はこれまでに3回ほどのテストを行い改良が重ねられてきたもの。今回は水車を回り易くするためにベアリングを工夫するとともに、発電した電気をバッテリーに充電するシステムも作って行われ、会員は水車の回り具合や発電量などを細かにチェックしていた。
後発のスクリュー型は今回が2回目のテスト。前回よりスクリューが回り易く改良されたが、発電機の負荷がまだまだ大きく、今後の課題とされていた。
同協議会では、今後さらに改良を進め、デモ機の製作とともにその実証実験の成果を市に報告することになっている。