更なるブランド力の向上を
「つながれいのち!深雪が育む魚沼の大地で」を大会テーマとした第54回「三魚沼土地改良ブロック大会」(主催=魚沼市耕地協議会・南魚沼地域耕地協議会・中魚沼土地改良協会)が6月6日、魚沼市のUOSHINで開催された。
この大会は、三魚沼の農業農村整備事業関係者が一堂に会し、共通する課題を再確認し課題解決に向けた契機としようと毎年開かれているもので、三魚沼などから関係者約70人が出席した。
大会では魚沼市耕地協議会の坂西満男会長が「昨年末の政権交代で国の土地改良関係予算が3年ぶりに以前の水準に復活、さらに新規事業の増大で地域農業の期待は大きい。魚沼地区の農業については就農者の高齢化、担い手不足が進んでおり、農家経営の安定化のためには農地の基盤整備の促進が不可欠です。農地集積、水田の汎用化などを進めることによって農地の荒廃を防いで次世代に、この魚沼の豊かな大地を継承しなければならない」とあいさつ。齊藤政満北陸農政局長らの来賓祝辞に続いて、南魚沼地域耕地協議会長の井口一郎南魚沼市長が「本ブロック大会にご参集の皆様の力を結集し、深雪が育む魚沼の大地から生産される農産物の更なるブランド力の向上を目指します」と大会アピールを朗読した。
大会ではこの後、環境活動家で立教大学大学院・横浜市立大学非常勤講師の田中優氏が「持続可能な社会へ~環境、経済、農業農村の未来~」と題して講演したほか、舟山地区基盤整備推進協議会長の佐藤小右衛門氏、魚沼そば研究会代表の荒井一男氏、水沢生産組合代表の今井誠氏と坂西眞登也氏が体験発表を行なった。