基金事業で虚偽申請
県中越地震復興基金による農業用水等水源確保支援事業で新設された井戸の目的外使用などの問題で、魚沼市の大桃聰市議は9月24日、市内の養鯉業者らを詐欺未遂などの容疑で小出署に告発した。
告発では、この養鯉業者は、補助対象の要件を満たさずに復興基金に補助金を申請し、不正に補助金を交付させようとしたとしており、虚偽の申請書を作成したとして同市職員も同容疑で告発された。同署は同日付で告発状を受理した。
同基金の農業用水等水源確保支援事業は、中越地震により使えなくなった農業用、養鯉池用の井戸の再建を目的としたもので、井戸の新設などにあたり600万円を上限に全額補助する。
魚沼市では177件の申請が出されているが、市民から消雪など目的外使用や他市町村に比べ事業費が不自然に高額になっているなどの指摘があり問題が発覚した。
告発を行なった大桃市議は「自分でこの問題について調べようとしたが申請書を見せてもらえなかった。この先も見る事ができないと思われたので、問題の解明を警察の手に委ねることにした」と話していた。