魚沼地域ビジネス交流会
田原総一朗さんが基調講演
新たなビジネスチャンスの開拓を目指す企業のための情報交換会「魚沼地域ビジネス交流会」が10月15日、魚沼市地域振興センターで開催され、県内外から102社149人が参加した。
この交流会は魚沼市、南魚沼市、湯沢町と各商工会、民間の異業種交流会などによる実行委員会が異業種交流によるビジネスチャンス拡大を目的とした交流・商談会。
今年の交流会では、まずジャーナリストの田原総一朗さんが「時代をよむ」と題して基調講演を行った。
田原さんはこの日の講演で「日本の政権交代よりも大きな変化が起きた。それはアメリカが変ったことにより世界が変ったということ。世界の警察だと思っていたアメリカはイラク戦争で大失敗し、軍事力で平和を維持するのは無理だと思うようになった。そして07年のサブプライムローン、昨年のリーマンブラザーズの破綻で大不況となり経済でも失敗した。そこにオバマさんが出てきて、『力で押さえつけるのはダメ、協調だ。核兵器の無い世界をつくるのだ』と言った。この大きな変革はアメリカにとって建国以来のこと」と世界の情勢から語りはじめ、国内については「今、予算のことでもめているが自民党の時にはもめていることすら分からなかった。民主党はプロセスから開示している。今、消費税を上げようとすると皆が反対する。それは国民が政治を信用していないから。民主党は国民から信用される政治をやるべき」と話した。
また、日本の将来については「日本の将来は経済的には明るい。理由の一つは環境問題が日本にとって追風になる。今、どの企業も太陽電池の研究をしている。これからは原子力の時代であり、日本は多くの原子炉を造っている。中国は日本の省エネの技術が欲しくてたまらない。日本は新しいアジアをつくる世話役になる。日本の前途は明るい」と講演を締めくくった。
交流会ではこの後、個別交流会・個別商談会となり、参加企業が関心のある企業を指名して会場のテーブルを囲んで情報交換や商談を行なったほか、58社が出店した製品展示コーナーも賑わいをみせ、郷土料理、地酒による商談・交流パーティーも開かれた。