南魚沼市で「まちづくりシンポジウム」
八色まちづくり協議会(中島正樹会長)と南魚沼市の主催による第1回「まちづくりシンポジウム」が6月21日、南魚沼市役所大和庁舎で開催された。
同協議会は、「ネットワークで地域資源の活用」を目指し、地域のまちづくり活動団体、高等教育機関、有識者により昨年5月に設立。「市民力」で地域のグランドデザインを描くことを当面の目標として勉強会、視察などを重ねている。
今回のシンポジウムは、国が進めている「地方再生戦略」について理解を深め住民主体のまちづくりを進めようと開かれた。シンポジウムでは内閣府大臣官房審議官の舘逸志氏による基調講演のほか地域づくり団体の活動事例の紹介や意見交換が行なわれた。
「地域活性化におけるNPOの役割(まちづくりに対する国の考え方と市民の果たす役割)」と題したこの日の講演で舘氏は、構造改革特区制度の概要や、特区の規制緩和に加えて補助金改革、コンテスト方式による財政支援、税制優遇、情報・機会の提供や人材育成を対象施策とする地域再生法について説明した後「個人が中心の社会、グローバル化の中で地域を盛り上げるには住民と行政が連携することが重要であるとともに、若者が中心の新しいネットワークを作り地域の人のつながりを作ることが大切」と述べ、地域活性化に必要な要素として「若者の意見も尊重すること」「これまでの常識にとらわれないこと」などを挙げた。