黎明の廃人日記

最近はやや更新が途切れがち、斜めに流し読み。
貴方にも私にも人生の役には立ちません。

まあ、あれですよ

2007年11月01日 21時59分23秒 | Weblog
11月1日分。

 毎度。先週は年休使って三連休にしましたが、今週はたまたま土曜に祝祭日があって、会社側が金曜日を振り替え休日にしたのでもう一回三連休。微妙に嬉しい幽霊です。しかしまあ、月初は相変わらず仕事が集まってくるなぁ。今日のところは、まだウンザリするほどどっちゃりってことはなったのですが。休み明けから三日間がどうなるかなーという感じでしょうか。
 ここ最近、会社にいるときと、会社から帰ってきたときで、随分と落差が出てくるようになりました。特に部屋まで帰ってきてしまうと、もう何もする気にならんなーというくらいにテンションが下がる。部屋ではほぼ何もせずに、ひたすらゆっくり過ごすようになりつつあります。買ってきて置いてある漫画を読み潰してみたり、少し書き物の下地を練ってみたり。あ、晩飯の支度に使った鍋とか皿とか洗い忘れてた。後でやっておかないとイカンか。まあそれはともかく、どうも会社でやる仕事ってのは不毛だなぁという意識が強く出始めているようです。私の担当している仕事なんかは特にそうなのですが、基本的に会社での仕事というのは誰かの中継ぎか、誰かのフォローかが大半になってきます。と言うよりは、九割方そういう仕事です。あまり、そういうことは考えないように、というか気が付かないようにしていたんだけどねぇ。
 いっぺん気が付いてしまうと、どーもこれでいいのかなぁという思考が出てきてしまう。三年目が仕事を辞める危険が高いなんて言われていますが、そーいや私も見事に三年目だった。三年目ともなると、とりあえず最低限一通りを覚えてきて、周囲を見る余裕が出てくるようになる。そうなると、今まで気が付かなかったこと、余裕がないと見られなかった事柄が見えてくる。で、気が付いてしまったのが上の通りってんだから、まあテンションも下がりますわね。まあ会社というのは人間の集団であって、私はスタッフ部門側にいるわけですから、仕事としては裏方でフォロー役だというのは仕方がないのですけれども。うーむ。
 そういうことに思考が回り始めている時期に重なって、本社のあんまりヨロシクなさそうな移転だの、私自身の会社から一切資金援助の出ない引っ越しだのというのが出てきてしまって、さあ大変。そこまで来れば、ああおれこのままここにいていいのかなぁとか、そんな疑問が出てくるのも当然と言えば当然かも。まだ若いってーことかしらねぇ。しかしまあ、本当にどうしたもんかなぁ。

 そんなこんな思考も回りつつ、会社関係の考察ネタを一本。昨日にやろうとして、あんちょこを忘れてきてやり損ねたやつです。
 建材メーカのニチアスが、住宅の軒裏に使われる耐火材の性能試験で誤魔化しをやった、ということが判明したそうな。この誤魔化しをやった耐火材、実際に全国の住宅約十万棟に使われているんだそうで、この内の少なくとも四万棟分は大臣認定の耐火性能基準を満たしていないとの報道です。ニチアス側は、この製品を使ってしまった物件の把握を進めた上で、交換・補修などの対応を始めるそうですが。……まあこれはこれで問題なのですが、もう少し先を。ニチアスの社内では06年10月に社内の製品調査で不正が判明していたのですが、これを公表しないまま出荷を続けていたというのだから、困ったもの。が、社内から内部告発の動きが出てきたことを受けて、会社側がようやっと国土交通省に報告したのだそうです。
 というわけで、今回のお話は内部告発の話だったりする。内部告発というのは、つまりは、どこかの会社が不正をしていたとして、その社内の人間が「うちの会社がやってるコレ、ちょっとまずいと思うんだけどどうでしょう……?」と外部の公的な機関にタレコミすることです。あ、タレコミという表現をすると悪いイメージがついてしまうか。会社側が悪いと分かって隠していることを、会社が言わないならばと会社の内側にいる個人単位が外部に通報するということ、と表現した方が良いのか。少し前に、この内部告発に関しては、内部告発をした人間の立場を守るようにという法律が出来ています。内部告発した人間が誰であるのか判明した場合、その人を、内部告発をしたという理由で不当な扱いをしないように、ということですね。
 実は、話題になっている「赤福」の不正発覚も内部告発によるものであるようで、通報者は製造日の改ざんといったような手口を詳しく東海農政局に伝えていたそうです。いつぞやのミートホープの食肉偽装事件なんてものもありましたが、あれ以来食品の不正行為に関する内部告発が増えているようで、六月から九月で千二百件を超えているとか。前年の同じ時期と比べると、2.7倍にあたる数字だそうです。これに対応するためか、食品業者が製品を自主的に回収するケースも増えているようで、一月から九月までで、去年一年間の二倍以上の件数が出ているとか。食品関係でもこの有様というのは、何か嫌ですねー。そういう不正のあった食品、たとえば賞味期限の切れたやつを使い回ししている食品を、自分で食ってみろってんだ。まあ、本当に深刻な害を身体に与えるほどの不正は、そうそう無い筈だと思いたいところですが。
 食品の安全というついでで、ミスタードーナツでも、ミルク飲料に使うシロップで賞味期限切れがあったことが判明してみたりで大変です。この件も、まあそう大した超過期間ではなかったようですし、既に該当商品の販売は中止されています。これについては内部告発で判明したのではなくて、自社での調査で「あ、こりゃイカンじゃないか」と気が付いて手を打ったようですが。不二家にミートホープに赤福に、まあ色々と食品関係が続いてますなー。どこかしらで内部告発が出てくると、うちもこれヤバイと思うんだけど、と連鎖的に告発が出てきたのでしょう。企業も人間によって構成されているわけですから、人間心理が適用されてくるわけですね。企業側もそれを恐れて、自分から対応策を打ち出してきているというのが現状かと。
 ただまあ、自分のいる会社のことを、内部から告発するというのはなかなか複雑な心境だろうなと思います。一応は自分を入れてくれた会社なわけですし、自分がこれを告発することで経済的にもダメージを受ける人がいるかもしれない。会社のイメージは落ちるでしょうから、先々辛いことになるかもしれない。それならば黙っておく方が……と考えてしまうことだって、充分にあり得ます。それでも、会社のためを思って告発する人もいますし、社会的な倫理道徳、善悪として間違っていると告発する人もあります。消費者の安全のためにと告発する人もいる。そういう人がいる会社なら、まだ何とか立ち直れる、かも知れません。会社は人なり。
 さてはて、この食品関係の不正発覚ラッシュ、どこまで続くかな?

読み:文庫『ようこそ女たちの王国へ』、コミックス『百鬼夜行抄』2・3巻
買い:コミックス『百鬼夜行抄』3巻
途中:なし
購入冊数 文庫0、コミックス1
読破冊数 文庫1、コミックス2