黎明の廃人日記

最近はやや更新が途切れがち、斜めに流し読み。
貴方にも私にも人生の役には立ちません。

この日に済んでいて

2007年11月10日 22時11分38秒 | Weblog
11月10日分。

 毎度。今日の午前中に回線の工事業者の人が来て、ついでにモデムも届いたので、これでネット開通かなーっと思っていたら、そうもいかないらしい今日この頃です。幽霊です。モデムが自動的に設定を行うようになっている筈なのですが、どーも上手くいっていないらしい。途中で手動設定に切り替えてみましたが、多分設定は合っている筈なのに、ADSL回線の接続テスト状態から先へ行きません。IPアドレスとかは取得できているようなのですけれどねぇ。Pingも返ってきたし。状況から考えるに、こりゃー多分プロバイダ側で接続を止めてるかなと思われます。つーか、それ以外の原因が思いつかないし。取扱説明書のヘルプ項目、トラブルシューティングのどちらにも記載がないような初期段階でのストップなので、まあまず間違いなくプロバイダ側でしょう。
 まあ、口座振替というか料金支払いの手続きに不備があった状態で止まってたんだから、そりゃ接続ストップをかけますわな。つーてもなぁ、できれば口座振替せんでコンビニ払いにしたいんですけどね。昼過ぎまで試してみましたが駄目そうなので、とりあえずしばらく放っておくことにしました。手続きが再開されるよう、登録住所の食い違いやらも直して貰った筈ですから、必要書類が向こうへ届けば開通されるでしょ。多分。登録変更を受け付けてくれたお姉さんは、コンビニ払いの請求書が行きますから繋がりますよーとか言ってましたが、そうもいかんかったか。
 ふてくされながら外出してきましたが、外は雨。布団を干そうにも干せないし、洗濯物は片付けないといけないし、明日は明日で午後から出かけるからなーってことで、無理矢理洗濯物だけは干しました。明日一日干しっぱなしにしておきゃ乾くだろ。ワイシャツはいつも乾かす前にアイロンをかけてしまうので、問題なし。毎週毎週、五枚ずつ平らに直すのも面倒くさいんだっての、ワイシャツのアイロン掛け。ぶつぶつ言いながら、シャワーヘッドを、買ってきた節水ヘッドに交換してみたりする。この近辺は水道料金が高いんだそうで、ほんならちったぁ節水しようかねぇというわけです。ううん、ただ地味に生活したいだけなのに、お金がかかる。世の中ってやーねぇ。そんなわけで、今日のお昼は買い溜めしてあった袋麺と卵とホウレン草、間食がかけそばでした。面倒になったからってだけで、今日だけだいこんなん。昨日の今日で……まったくもう。

 つい先日にグレッグ・イーガンの『ディアスポラ』を読んで、理数系的な部分はぶっちゃけぜーんぜん分からなかったけれども、やっぱりSF読んでて良かったかなーと何となく思えたりとか。ものすごく正直なところを言ってしまうと、私がSFを好んで読むようになってきているのは、それが多分、今の自分の年齢で読んでいても恥ずかしくない、でもライトノベルの延長か、もしくはライトノベルがそれらをモデルにしている作品群だからこそじゃないかなと思うようになってきています。
 何度か書いたことがありますが、私は元々あまり本を読まない子供だったそうです。今じゃ考えられないけれども。それが、小学校を転校したのが大体のきっかけになって、ライトノベルを読むようになった。同時期に、漫画も読むようになっていた筈ですが。今でも私の読書の基本は、その拡大範囲の中心にライトノベルがある筈。民俗学がそうですし、SFなんて典型的にそう。ミステリも一部読みましたし、乱歩や金田一耕助や怪奇小説も、筒井康隆も星新一も、渋澤龍彦も、森博嗣のエッセイも、アシモフのエッセイも。昔には思いも寄らなかった範囲の本を読むようになりました。でも、最初に取った一冊は、今にして思えば子供だましみたいなものだったかもしれませんが、そういう本もちゃんと必要なんだなと。そういう思考が、ようやく出来るようになり始めました。そういう本があったから、今の私がある。もしくは、そういう本があったから、今の私みたいなのが出来上がってしまった、と言うべき? 笑い所だからね、ここ。でも、そういう思考を一旦飛ばして、今の私はSFが好きです。
 ウィリアム・ギブスンの『ニューロマンサー』を読んだ。何が何だか分からないけど、何だかすげー、こういう作品があるんだ、と驚いた。オールディスの『地球の長い午後』を読んだ。こんな世界があるんだ、こんな世界を作れる人達がいるんだ、そんな風に思った。『惑星カレスの魔女』を読んで読み物としてのSFの楽しみを知り、それから、ハインラインの『夏への扉』を読み、SFの醍醐味と、それから猫ものの楽しみも知った。テッド・チャンの『あなたの人生の物語』を読み、緻密な作品世界にのめり込んだ。そして、それから、イーガンを見付けた。圧倒的にハードなSF、飛び交う理数的単語の嵐に襲われた。ティプトリーの『接続された女』と『たったひとつの冴えたやりかた』を読んで、頭をぶん殴られたようなインパクトを感じた。クライトンの『ジュラシック・パーク』を読んで、クラークの『2001年宇宙の旅』と『渇きの海』も読んだ。ヤングの『ジョナサンと宇宙クジラ』を見付けて、シェクリィの『人間の手がまだ触れない』でニヤニヤ笑った。ディックの作品にも出会わせて貰った。ヴォネガットの『ローズウォーターさん』でくらくらした。ブラウンの『宇宙をぼくの手の上に』で、ショートショートSFを満喫した。そして、もう一度、イーガンに戻ってきた。もう一度、イーガンを再発見した気分を味わえた。名前を挙げなかった本もあるけれど、私が読んだ範囲というのは、まだまだこのくらいでしかない。
 今手元にあってまだ読んでいない本には、スタージョンの『夢みる宝石』と、タニス・リーの『銀色の恋人』と、プリーストの『奇術師』と、ブラウンの『天使と宇宙船』が残っている。今買おうと思っている本には、『アンドロイドは電気羊の夢をみるか』と『世界の中心で愛を叫んだけもの』と、『サンドキングズ』と『冷たい方程式』がある。SFとその周辺に限っただけでも、これだけの読んでみたい本が至近にあって、まだまだ開拓していない本がSFとその周辺に限っただけでも無数にある。宝箱の中には、まだまだたくさん、たくさんたくさん、本が詰まっている。だから、まだまだしばらくの間は、本を読むことを止めるのは無理だろう。だって、こんなにたくさんあるんだもの。読みたい本が無い? ウソだろう? 探してみなよ。貴方の知らない本が、必ずあるから。私だって、まだまだ知らない本がたくさんあるんだから。これからどんな本に引っ掛かっていくのか、自分でも楽しみなくらいなんだから。

読み:なし
買い:なし
途中:文庫『我が名は青春のエッセイドラゴン』
購入冊数 文庫4、コミックス3
読破冊数 文庫2、コミックス4