黎明の廃人日記

最近はやや更新が途切れがち、斜めに流し読み。
貴方にも私にも人生の役には立ちません。

風評

2005年06月30日 22時16分07秒 | Weblog
6月30日分の日記という事で。

 今朝方に大雨が一時的に降っていて、朝っぱら午前五時に一回目が覚めた輩です。ここ最近やたらと暑かったので、夜は布団を掛けずに寝ていたのですが、今朝は雨が降ったために気温が下がったらしくて、寒くて目が覚めました。こりゃ~寒いな~と思いながら布団を被り直して、もう一時間ほど眠り足しましたけれどね。ようやっと梅雨らしく雨が降ってきましたが、だからといっていきなりこんなにどっちゃり降らなくても良いのにな~とも思います。涼しいのは良いのですが、傘がイマイチ役に立ちません。本を持ち運ぶにも、雨が当たる所に入れておくとふやけてしまうので、気を遣います。いやまあ、未だに紙媒体なんて古くさいもん使ってるのが悪いのですけれどね。
 それにしても、全然梅雨の情緒が感じられません。紫陽花だけは水色に紫にと咲いているのですが、そこにしとしとと降る雨が来ません。たま~に雨が降ったかと思ったら、いきなりバケツをひっくり返したような土砂降りというのでは、情緒もへったくれもありませんわ。そんな雨では紫陽花にしたたる水滴なんてものを見てるような余裕はなく、取り敢えずこちらは本の入った鞄をいかにしてガードするかに神経を使ってしまいます。ちょうどいい加減ってもんを知らんのか、最近の梅雨は……。もう明日からは七月ですし、今年は空梅雨で終わってしまうのかな~という気もします。既に六月中に大手町でも36.2度なんて馬鹿げた気温になってしまいましたし、真夏が先に回ってきただけという気分です。
 寮に戻ってくるたびに、べっちゃりと汗の染みたワイシャツを脱ぐのは勘弁です……。ついでに、立ち止まっていると自分の汗の臭いが上がってきて、それなりに気になりますし。そこいらは既に諦めていますし、あんまり制汗剤とかを使う気にもなれません。使ってもどうせ、何時間かすれば同じことですから。ついでに言えば、私ならば、そんなもの買うくらいなら、その金で本を一冊買うと間違いなく即答するでしょうから。つまりは、そういうことです。

 茨城県の養鶏場でまた鳥インフルエンザが出てしまいましたが、それ自体よりも、そのことによって鶏肉と卵が売れなくなるのではないか、という不安が養鶏業者の方に広がっているそうです。BSEとはさすがに違うので、万が一感染した肉や卵を食べたとしても、加熱してしまえば何も問題なく食べられるようですし、別段ナマではマズイという話も聞きません。出荷停止になっているのはあくまで念のためであり、もしくは他の養鶏場にまで感染が拡大しないようにということかと思います。既に発症した鶏のいた養鶏場では、二万五千羽が処分されていますし、周辺の養鶏場でも手は打たれているでしょう。特に何も、鶏肉に関しては問題はない筈です。
 が、それでも何かしら風評被害は出てきてしまうのだろうな~とは思います。いつぞやの、所沢でのダイオキシン騒動なんかが良い例ですが、あれはマスコミが無意味に煽り立てて、結果として後で誇張された報道だったというオチがつきました。あれはまあ見事に某テロ朝が笑わせてくれましたが、笑って済ませる訳にもいかないのが実際に風評による被害を受けてしまった方です。特に農作物やら生鮮食品なんかは取っておく、作り置きしておくということがほぼ不可能な品物ですから、一時的にその需要が普段よりも落ちるだけでも、辛い状況に立たされます。まあ、農作物は逆に、取れすぎても潰さないと儲けにならないという状況も出てくる訳ですが……。
 風評やら噂というものは怖いもので、例えその内容が実際とは全くもって遠くかけ離れていたとしても、それがさも本当であるかのように伝わってしまう。そしていざ実際のものを見てみた時には、噂と違うからこれは偽ものなんじゃん? とすら言われてしまう訳です。噂の伝わりは非常に早いために、訂正やらイメージの是正が間に合わなくなるくらいに、迅速に拡大していきます。今はネットという最速の手段があるだけに、ますます手に負えない。これを逆に利用してやれば、マスコミは大ヒット作を簡単に作り出すことができる訳です。これは良いよ、これは凄いよ、と繰り返し繰り返し伝えてやれば良い。後は、その中で良さそうなシーンだけをピックアップして肝心な所をぼかしてやれば、ヒットメーカー一丁上がりという寸法です。ま、現実には、さすがにそこまでほいほいとヒットを作れる訳でもないのですけれど。
 ただ、一定数までの売り上げを狙うならば、マスコミでの宣伝によってそれなりに可能なのではないかな~と思ったり。その分で広告宣伝費がかなりかかるでしょうから、儲けになるのかどうかは正直分かりませんが。マスコミが取り上げたら、小さな出版社が細々と出していた本がいきなり飛ぶように売れるようになって、増版がまるっきり追いつかないということもあったようです。ただ、それもブームはほんの一時で、すぐにその名前など忘れられてしまうのでしょうけれど。マスコミとしては、次から次へと取り上げるものを変えていくことで、ヒットを量産していくのが狙いな訳で。たった一つのものに固執しなきゃイカンという理由は、どこにも無いのでしょうね。

 噂というのとは少し違いますが、ネット上やら雑誌やらで紹介されている本のレビューほど、アテにならないものはありません。……って、そう言っている私自身も随分とレビューを上げている訳ですが、あくまでもあれは私の独断と偏見と主観に充ち満ちた代物であって。結局はもう、自分で読んでみてどう思うかが一番重要なことです。特に小さな個人サイトで細々載せているレビューくらいならまあともかくとして、大手のサイトで載せているようなレビューは、実際には悪く書けないんじゃないかな~とも思ったり。最低でも、そのレビュアーの好みが自分に近いかどうか、というくらいは把握してからでないと、大手サイトのレビューは信用する気にはなれません。
 とまあ上の話にちょいとだけ引っかけておきつつ、やっぱり最後は本の話。昨日に読み始めた『キャラねっと』は、最初の一話だけに多少時間をかけましたが、後はあんまり変化が無さそうと判断してほぼ斜め飛ばし読みをかましておりました。それでも全く問題なく読めてしまうんだから何だかなぁ、と。感想もつまりはそのくらいで、あまり印象に残るものでも無いかな~と。強いて言うなら、イラストがささきむつみさんだったというくらいのことでしょうか。これはまあ、出版元が角川なんだから充分あり得る話なのですけれどね。と言うかむしろ、そのためにだけ買ったような気もするのですが……。やっぱり、文庫本をイラストだけで選ぶのはマズイということでしょうかね。
 何はともあれ、この『キャラねっと』の読破をもって、今月の読破はお終いになります。日記が終わったらそのレビューを一本上げて、お終い。また来月は、と言うか明日からもいつもの通りに本を読みながら通勤するのでしょうけれど。さてはて、来月はまた一ヶ月の内で何冊を読めるのかしら。本を買うお金はあまり不自由しませんが、本を読める速度に関しては有限ですし、本を読める時間と集中力もまた有限です。個人的な優先順位もありますし、面倒くさい仕事もありますし、日によっては気分が乗らずに本も読まんと寝てしまうことだってあります。つーか、今更にこんな古いメディアに拘る私も、何だかな~という気はしますが。改める気はありませんけれど、ね。
 さあ、次はどうしよう。富士ミスに行くか、ハヤカワに行くか、GOTHを読むか。それとも惑星カレスの魔女か、京極夏彦か。ま、どれでも良いかぁ。今積んでいるのが終わったら、今度は筒井康隆にでも行こうかとも思っていますし。先は長い、と言うか終わりが無い。終わる時は、きっと、私が終わる時かな~と思います。案外、すぐにそれが来ても、今ならまるっきり構わないかな~と思いもするのですけれど。

〈今日も独り言〉
あぢ~~~……朝だけかよ、涼しかったの。

それでは。

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