つつじの書・・

霧島つつじが好きです。
のんびりと過ごしています。
日々の暮らしを、少しずつ書いています。

エッセイ お姉ちゃん風

2023-08-10 14:16:19 | 楽しい仲間


          先生のの講評……鏡としての弟の嫁、作品展の仲間。わが身を写し、タラーリ、タラーリの趣向。
                                                  義妹の心が書けている。
          つつじのつぶやき……3年前の作品です。何年経っても、冷や汗が出る時があります。


        お姉ちゃん風 課題【毒・薬】  2020.10.23
       
  随分前、参加している教室の作品展があり、その準備をした。
  会場に五つ程のテーブルを置き、作品を並べる。
  入り口近くに、飾り付けに使う、テーブルクロスや小物等が準備されていた。

  各テーブルに、何人かが並んだ。
  先生が段取りを話している最中、私語が出はじめ、動き出したグループがあった。
  他のテーブルにも広がった。   
  先生の言葉が聞き取れない。
  普段は温厚な先生が、突然高い声で、「お始めになって下さい」と言った途端、
  小物を取りに走り出し、駆けるように歩き大きな声で叫ぶ。
  ある人は、飾り付けの終わったテーブルに来て、作品の向きを勝手に変える。
  ひどい振舞いをするのに驚いたことがある。

  実家には弟夫婦が住んで居る。
  嫁のMちゃんはしっかりしていて控えめ、何事にも丁寧だ。
  年に一、二回泊まりに行く。
  食器棚は見慣れた食器がきちんと並べられ、ガラスもピカピカ。
  洗濯物を畳んだ序にと、整理箪笥を開けたらきちんと整理されていた。
  子供達も、学校が休みの時は、随分お世話になってきた。
  「小母ちゃんが、一番やさしい」と言っていた長男が、東北の会社に
  変わったと話した時は、「寒いだろうに」と涙ぐんだ。
  時々、季節の物を送ってくれる。
  今なら柿や栗、茸も入る。
  焼き芋が入っている時もあるから楽しい。
  野菜は直ぐに料理できる様に始末してある。
  晩年の、両親の看取りもしてもらった。
  書き出したら限りがない。
  言える事はMちゃんとは四十年以上の付き合いだが、まだ一度も
  嫌な思いをした事がない、大切な義妹だ。

  私と言えば、弟と二人姉弟、長い間お姉ちゃん風を吹かせている。
  つい出過ぎた事をしたり、言ったりして、弟に嫌な顔をされる。
  実家の弟夫婦の事を思う時、作品展の会場で見た乱暴な人と、
  私は同じことをしていなかったかと、時々思うことがある。

  「又、何にでも口をはさんで威張っている」。
  遠い昔に亡くなった母が、何処かで見ているかもしれない。









コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« この頃 | トップ | お出かけ 井之頭公園 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

楽しい仲間」カテゴリの最新記事