あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

完熟トマト

2007-11-20 00:28:56 | くらし

 畑と田んぼの二つのビニールハウスに少しだけトマトを植えています。 畑のトマトは夏以来しばらく実がならなかったのですが、最近また熟れだしました。 


 


 うちのトマトは、真っ赤に熟れるまで木にならせておくので、とてもおいしいのですよ。春先に田んぼのハウスでとれたトマトが食べきれないので、ほうぼうへ差し上げたのですが、お金をだしてでも欲しいという人が何人も現れました。 亡くなったY子先生も、もうほとんどものが食べられなかったのに、うちのトマトだけはおいしく食べられて、買いたいから持ってきてね、と言われたほどです。 


 さて、そんなトマトなのですが、今回は味がイマイチ。 おいしいのですが、春ほどではないのです。 田と畑の土のちがいだろうかと思ったのですが、我が家の場合、一番の原因は日照不足らしい。 今は日照時間が短く、太陽に当たってないので味が悪いのではないかとのこと。 トマト専門の農家は、日照時間が少なくてもおいしいトマトを工夫して栽培しているとは思いますが。 そういえば、 トマトの枝が絡み合ってトンネルのようになった日陰のトマトはさらにおいしくなかったです。


 わたしは、トマトの枝を整理することにしました。 実のなってない枝を全部切ってしまいました。 すると、こんなにたくさん。



 5本ほどの苗がこんなに伸びたのです。 のびた茎はハウスの天井に届き、Uターンしてさがってきていました。


 
 できるだけ実がお日様にあたるようにしてやりました。 こんなに赤くてもまだ採りませんよ ^^。


 


 ところで、わたしのお気に入りの食べ方はー


1 まるかじり。 夏の間、トマトはまるで果物のように甘みがあっておいしかったのです。


2 今年雑誌の付録で覚えた食べ方ートマトのハーブ漬け
  トマトを輪切りにし、上にミントの刻んだのと塩、粗挽きこしょうをふりかけ、オリーブオイルをまわしかけます。 冷蔵庫で2,3時間おくとおいしいのですが、すぐでも食べられます。



3 子どもの頃母がしてくれたトマトの甘酢漬
  砂糖をきかせた三杯酢につけて半日ほどおきます。 まずいトマトもおいしくたべられます。 うちのおいしいトマトでは作らなくなりました。


4 完熟トマトのミートソース
  水も砂糖も入れず、タマネギやトマトの水分だけで煮詰めたミートソースは、濃厚で自然な甘さの優しい味。 


5 夏野菜のラタトゥィユ
  オリーブオイルで炒めたナスやズッキーニと一緒に煮て、塩こしょうで味付けするだけ。 ニンニクをたっぷりきかせます。 やはり水や砂糖は使いません。


 


 きょうはブイヤベースを作ってみました。 


 魚は冷凍室にタラがあったはず。 エビもある。 ワインの飲みかけもある。 セロリは買ってこなくちゃ。 サフランは、パエリアを作るとき買った。 ローリエ、とうがらし、もちろんある。(ローリエは大木になっています)


 お買い物から帰って、さあ作ろうと思ったら、


 しまった、セロリを買ってくるのを忘れた・・・・まあ、なしでもいいか。
 エビは? あれれ? そうだ、このあいだエビチリに使ったのを忘れてた。・・・しょうがない魚を増やそう。
 白ワインで煮る。 ワイン、ワインー。 うわーん、空になってる ぶじこたちが勝手に飲んでしまったようです。・・・もお~。


 というわけで、ない物づくしの、 ブイヤベースと呼ぶにはあまりにもおこがましいスープになってしまいました。 でも、おいしかったですよ。 


 

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日曜市

2007-11-19 00:12:02 | くらし

 ぶじこ夫婦と4人で高知の日曜市に行ってきました。


 途中、おそばがおいしいという山の中のお店へ。  時間帯からして店が開いてないことはわかっていたのですが、場所確認。


 山奥へようこそ」という看板がありました。 ほんとに山奥だったです。 だのに土日は予約しないと入れないんですって。 そばに色鮮やかな紅葉がありました。



 うちから約2時間半で高知市に着きます。


 高知城のそばの通りにずらっとテントを並べ、いろいろな物を売っています。なんとなくアジアの市場の雰囲気。 たまたま人がいなくなったので写真を撮りましたが、 むこうのほうはぎっしりと人がいます。



骨董屋さん、植木屋さん、八百屋さん、乾物屋さん、刃物屋さん・・・・ なんでもあり。



 植木屋のおじさんとおばさんとのおかしな掛け合いの末、夫はイチジクの木を2本買いました。


 わたしが買った物


 吉祥蘭 おめでたい名前の蘭ですね。 小さなかわいい花が咲いています。



 ハマボウのミニ盆栽。 紅葉しかかった葉の微妙な色の変化がとても美しく、つい必要もないのに買ってしまいました。



 ほかにも、ゆずの皮で作った餡を入れた大判焼き(ゆずの香りがぷんとしました)とか、馬路村で作っているゆず飲料「ごっくん馬路村」(高知はゆずが名産なんですね)とか、素朴な味のする手作りまんじゅうとか、一山100円のとてもやすいショウガとか・・・・


 最後に、これ



 しいの実です。 たった1軒しか売ってなかったのですよ。 母へのお土産です。この間から、「どこかにしいの実はないか」とうるさかったのです。 年をとると、昔むかしに食べた物が懐かしいらしくてー年寄りの願いはなるべくかなえて上げたいとは思うものの・・・困ったものです。

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傷ついたにわとり

2007-11-18 00:09:23 | 生き物

 にわとりの世界にも、いじめがあります。
 


 うちには6羽のにわとりがいますが、 2週間ほど前、1羽の様子がおかしくなりました。 ひとり仲間から外れて、えさもあまり食べるふうでないのです。 えさをやりながら観察してみると、しっぽのない貧相なにわとりを、つついて追い払うやつがいます。 貧相なにわとりは、悲鳴を上げて逃げ出します。 
 意地悪な1羽だけがいじめているのかと思ったら、2、3羽が背中に乗っかってつついていたりするのです。そのたびに貧相なにわとりはけたたましく鳴いて逃げ出します。 そして、わたしを見るとこちらに寄ってきて、右往左往しながら鳴きます。
 「助けて、ここから出して。」こんな感じ
 もうほっとけない、そう判断したわたしは、入り口近くまで逃げてきたにわとりをぱっとつかみました。(すごいでしょう!)
 とりあえずコンテナを伏せてその中にいれました。 それから、前につかっていたうさぎ用のケージを持ち出して底に砂をしいてやり、その中ににわとりを入れようと、コンテナを持ち上げたら・・・・・


 みごとに逃げられました。


 大きなビワの木をはさんでわたしが右へ行けばにわとりは左に、わたしが左に行けばにわとりは右に、と言う具合に、終わりのない追いかけっこが・・・。 
 結局わたしは、昼間捕まえるのをあきらめ、夕方まで放置することにしました。 野犬が現れなければいいけど。 夜は絶対つかまえてケージに入れなければ危険です。


 夕方になりました。 わたしは黒い寒冷紗を持って、にわとりに迫ります。 寒冷紗をかぶせて目を見えなくし、捕まえようという魂胆です。 しかし、またもや失敗。 にわとりはどんどん逃げて道路まで出てしまいました。 そこをなんとか畑の方に追い込んで、剪定した木の枝の下にもぐり込ませることに成功。 枝の上から寒冷紗をかけ、中をまっくらにして、にわとりがうずくまったところをようやく捕まえました。


 まったく~。 助けてあげるのよ~。


 翌日、わたしの足音を聞くとにわとりは向こうを向き、右往左往して、どこか逃げ口はないかと探している様子。 またもや  わたしが怖いのね。 えさと水をやって放っておきました。 


 でも4日目には、わたしの足音を聞くとこちらを向いて、ココココと鳴くようになりました。 もう逃げだそうとはしません。
 そして5日目にはなんと、卵を産んだのです。 



 尾羽根が全然ないでしょう? 真後ろから見ると、まるはだかのおしりが見えて、写真を撮るのがはばかられるぐらいです。


 首の傷。 これでもだいぶ治ったのですよ。 にわとりの首ってほんとに細いです。 骨が見えてるかのような錯覚を起こします。



 つばさの怪我はほとんど治りました。



 きずついたにわとりは、2日ほど卵を産むのを休んで、 次から5日連続で卵を産みました。 他の5羽のにわとり小屋では1日に1個しか卵がとれません。 つまり1羽のにわとりが卵を産む回数は、平均して5日に1回ということになります。 それに比べて、きずついたにわとりのすばらしいこと。
 そして、昨日お休みして、今日、また卵を産んだのです。


 なんと単純な。


 人間もこんなふうに、悲しみや苦しみから立ち直れたらいいのに。


 おとといはケージの底をのけ、直接地面を歩けるようにしてやりました。 草をついばみ、土をけちらかしてココココ、とごきげんそうでした。 わたしがココココと呼びかけると、にわとりもココココと鳴くんですよ。 もう、ペット状態です。

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ぎんなん飯

2007-11-16 23:56:04 | くらし

 昨日に続いてY子先生に思い出のお料理を紹介。 ぎんなん飯です。 



 母がぎんなんを拾ったと言ってたくさんくれました。 かねがね染色の教室できいていたぎんなん飯を炊くことにしました。 ぎんなん飯はY子先生の好物で、毎年3キロものぎんなんを購入し、冷凍保存して1年中ぎんなん飯を炊くのだそうです。 Y子先生が亡くなった今年も、下の娘さんのT子さんがぎんなんをむいだそうです。 お稽古の合間に炊き方を教わりました。


 ぎんなんの量は、米3合に対して200~300グラム。 皮をむき、甘皮をむいで、昆布とともに酒少々と、塩を入れて炊き込みます。 


 教わってしばらくたって、お店にお客さんが来ました。 その声が聞こえてくるのですが・・・・


 「ぎんなん飯、苦くて食べられな~い。」
 「えー、ぎんなんをどれだけ入れた?」
 「米3合に500グラム。」
 「バカモノー。ちゃんと量を教えてあげたじゃない。」
 「たくさん入れた方がおいしいかと思って~」


 お客さん兼お友だちの、さるお方のようでした。


 では、作ってみましょう。


 まずぎんなんの皮をむぎます。 わたくし、このためにぎんなんむき器を買って参りました。 こちらのホームセンターになかったので、わざわざ松山市に行って。


 これで約200グラムです。 捨てる前に皮も一緒に写しました。 すでにここまでの段階で1時間経過。 テレビを見ながらのんびりではありますが。 これを3キロもむぐって!!?



 お湯にいれて箸でかきまぜると甘皮がむけてきます。 十分火が通らなくても大丈夫。 すでにむげているのもありますが、あとは冷やして手でむぎました。



 きれいなグリーンの実です。 2時間番組が終わってしまいました!



 米と水を入れ、昆布、塩、お酒を少々振り入れて普通に炊きます。 わたしは堅めが好みですよ。
 


 炊きあがりました。 きれいなグリーンは消えています。残念。 200グラムのぎんなんを混ぜるとこんな感じですね。 500グラムも入れたら・・・・米粒の方が少ないんじゃないかしら。 



 ぎんなんの独特のにおいと、もちもちの食感がとてもおいしいごはんでした。 思ったよりも匂いも苦みもきつくなかったです 

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エンサイに種はできるのか?

2007-11-16 01:15:01 | 植物

 夏に挿し芽したエンサイ(空芯菜)に花が咲きました。 10月8日のことです。 エンサイはここらでは種ができないと聞いていたので、花が咲いたことにびっくり。

 野生の白いあさがおによく似ています。 つぼみも。

 開きかけのもありました。

 それから1ヶ月。 次々と咲いて、今もまだ咲いています。 プランターのだけでなく、畑のも。
果たして種はできるのでしょうか。 1ヶ月もたつのに種らしき物が見あたらないのが気がかりです。 花の咲いた後も、形がつぼみによく似ているので、種のように見えないのです。

 思い切ってひとつだけ取ってみました。
 皮をむぐと・・・・

  中に実らしき物が。 右側の三角のところ。

  さらにそれを割ってみると・・・・

  種のように見えなくもありませんが、よくわかりません。 エンサイの種ができないというのは、台湾の野菜だからで、愛媛では気温が低すぎるからなのか、それならばハウスに入れたらなんとか実が熟すだろうか、あるいは、種がF1(雑種1代)なのかもしれず、だとすると種は絶対できないだろう、といろいろ考えています。 とりあえず寒くなったから、ビニールハウスのきゅうりと同居させてみようかと思っています。

 このエンサイの種、わたしが30年前はじめてレザークラフトを教えていただいたY子先生から頂いたものです。 
 Y子先生は、日本のレザークラフトの草分け的な存在で、地方にいながら、日本手工芸指導者協会の評議員をされていました。 母より少し年上で、手仕事が大好きで、おいしいものが大好きで、お弁当の時間には自宅で作ったおつけものや、煮物や、佃煮などを持ってきては作り方解説をしながら分けてくださったものです。 エンサイの種はY子先生からの最後の贈り物となってしまいました。  種を蒔いて、なんとなくこれだけは枯らしてはいけない気がして、一生懸命世話をしていましたら、秘密のうちに入院、そして2週間後には逝ってしまわれたのです。

 今わたしが師事しているのはY子先生のお嬢さんのM子先生。 そして妹さんのT子さんも手芸講師の資格を持っていて、辛口の批評家でありよきアドバイザーでもありますが、主に革材料店を切り盛りされています。 

 お二人から話を聞いたところでは、Y子先生は、「病院の汚い天井を見ながら暮らすのはいや。」 とおっしゃって自宅での療養を選ばれたとか。 よっぽど体調の悪いときや通院のとき以外はいつも教室に来られて、娘さんのM子先生の指導のもとでお弟子さんが作品を作るのを楽しそうに見ておられました。  時にはきめ細かなアドバイスなどもされながらー。
 通院も苦しくなって往診に来てもらうようになってからも、医師の来る時間になるときちんと着替え、ベッドに座って待っているのだそうです。 ほとんど物が食べられなくなっても、自分の身の回りのことは自分でされていたそうです。どのように手をついたら起きあがれるか、どこに物を置いたら自分でとれるか、どのように壁を伝っていけばトイレに行けるか、すべて自分で考え工夫して行動していたということです。
 最後の入院は緩和ケアの病院でした。最後まで自分でトイレに行き、病院のスタッフには痛いとも苦しいとも一言も言わず、眠るように亡くなられたそうです。 

 「わが母ながら、潔い、あっぱれな死に方だったのよ。」
 「母は自分の生き方死に方を計画していて、その通り死んだように思えるの。」

 「どんなときも笑って前向きに考えればうまくいくものよ。 これからは二人で助け合ってね。」それがY子先生の言葉だったとか。

 わたしはY子先生の元で講師の資格をとった61番目の人間です。 たくさんの弟子を育て、その技術を娘さんに伝え、その娘さんの指導で次々とコンクールの入賞者を出している今、Y子先生の蒔いた種が大きく花開いているように思います。 エンサイの花のように。

   

 

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カラスウリを探して

2007-11-14 23:49:44 | 植物

 うちから畑一つ隔てた藪に見える赤いもの。 柿の木らしきものにしがみついているのはカラスウリじゃないかしら。

 カラスウリは子どもの頃から大好きです。 でも、実家のあるところは田園地帯でカラスウリを見ることはありませんでした。 畑の多いこちらでは、赤いカラスウリはわりとよく見かけます。とはいってもやっぱりカラスウリがある所は限られています。
 うちの畑にもカラスウリはありますが、黄カラスウリです。 はじめは珍しくて大切に思っていましたが、その旺盛な繁殖力から樹木を守るために引き抜いています。 でも、やっぱりカラスウリは好き。

 ここから見えるくらいだからかなりたくさんありそう。 あそこへ行くためには、よその柿畑を通らなければいけないんだけど、それは気が進みません。 子どもの頃、よその柿畑に入って、柿ドロボウと間違えられた記憶がじゃましているのかも~。 

 でも、近くで見てみたいという誘惑には勝てず、とうとう柿畑に入ってしまいました。

 おおー

 こんなにたくさんのカラスウリを一度に見たのは初めてです。 黄色くなりかけた黄カラスウリもあります。
 きれいに手入れされた柿畑や野菜畑の真ん中に、この場所だけこんもりと藪が広がっていて、いろいろな植物が茂っていました。 奥の方にはキツネかタヌキが住んでいそうですね。

 うれしい発見! クサギです。 上の方は花が咲いているけれど、

 下の方には、追い羽根のようなかわいい実がたくさん。 
 この実は、草木染めにするときれいなブルーに染まるらしいのです。 わたしは以前、草木染めに凝っていたことがあって、いろいろな植物でスカーフなどを染めたのですが、クサギだけは染めたことがないのです。 染めるにはたくさんの実が必要ですが、クサギが簡単に手に入るわけもなく、探す時間もなく、現在に至っているわけで、今年こそは染めてみよう、とわざわざ袋を取りに帰って、実を集めました。

 藪の周りをぐるっと半周すると、そこは草1本生えてないみごとに手入れされた柿畑。 ここの藪も、昔はきっとこんなふうに柿畑だったんだろうな。 今、あちこちで藪が広がっているような気がします。

 いくつかのカラスウリを持ち帰って、つるを縛ってみました。 名前のわからない白い実も一緒に。 かべにかけたら、そこだけ秋のようになりました。

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虫の命

2007-11-13 23:53:55 | 生き物

 季節の移ろいは早いものです。 コスモスを片付けていても、あれほどにぎやかに鳴いていた虫たちはもう姿を見せません。 わずかにトノサマバッタやカマキリが数匹。 いつもはすばしっこくて写真に撮れなかったトノサマバッタも、今なら写せます。 飛んで逃げるのも、せいぜい1メートル先までですから。



  カマキリの死骸を見つけました。まだ生きているのも2匹見つけました。ほとんど動かずにいます。 わたしがカメラを向けると、気配を感じてかのろのろと逃げようとします。 もう、えさになる虫もいなくなり、死を待つだけの身なのに。 それでも今の一瞬を生きるために危険から逃れようとしているのです。 人間のように自ら命を絶つこともなく、あきらめもせず、ただひたすら生きようとしている、その姿に感動を覚えました。



  田舎では、人間は小さな虫や草花にたいして生殺与奪の権を握る、絶対的な強者です。 わたしはこのカマキリを握りつぶすことも、捕まえて監禁することも、また、姿を隠す草むらを取り払って行き場をなくすこともできるのです。 都会のように大勢の人の中では、自分をちっぽけな者と卑下することもあるでしょうが、本当は強大な存在なのです。 たくさんの生き物の運命をねじ曲げて人の世界が成り立っています。 必要以上の暴君であってはならない、心せねばと思います。 


 人が秋に色々思いにふけるのは、命の終わりをたくさん見るからではないでしょうか。 木の葉も、草花も、虫も、それぞれの役目を果たして死んでいきます。 でも、それは、終わりではなく、再生へのステップ。


 近くの茂みで見つけたカマキリの卵。 ここにも春への希望が詰まっています。


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コスモスのかたづけ

2007-11-13 01:03:21 | 植物

  立冬を過ぎました。 いくら暖かい日が続くと言っても、そろそろ春の草花を植えなければ。
そこで、すっかり種になって立ち枯れてしまったコスモスをかたづけることにしました。
 だいたい、わたしは草花を片付けるのが遅すぎるのです。 少し汚くなったらすぐ引き抜いて次の花を植え付ける人もいますが、わたしは花が枯れる寸前まで置いておく方。 おかげで種がこぼれて、来期は種まきをしないで済む反面、至る所に好き勝手に生えてくる花の芽に悩まされることになります。


 畑一面覆っていたコスモスをひいて、2カ所に固めます。 すると、今までコスモスに埋もれていた花が顔を出しました。


 ウインターコスモス。



 今年5月、知り合いからいただいて3株ほど植えたのですが、 もう、広がりつつあります。コスモスがなくなっても元気いっぱい。 うちには黄花コスモスと普通のコスモスとが張り合って咲いているのですが、ウインターコスモスがそこに参入。 そのうち熾烈な勢力争いを繰り広げそうです。


 デュランタ



  植えたことをすっかり忘れておりました。 たった二輪、色鮮やかに咲いていました。


  水仙の芽。 忘れずに春の支度をしてるんですね。



  ひょろひょろと伸びたひげのような草は? ノビルです。 



 前々から生えていたのですが、少しくらいいいか、と見逃していたら、畑一面にはびこってしまいました。 こうなると他の雑草と同じ扱いをしなければ。 それにしても柔らかくておいしそう。 そこで引き抜いて食べることにしました。


 ノビルは酢みそ和えになって、他のおかずと共に晩の食卓に並びました。が、娘はなぜかなすびの煮たものに注目。


 「これ、なに?」 
 「え? ただのなすびだけど?」
 「なんだ。 近頃へちまだのなんだのと変なもの食べさせられるから、これもなんかおかしなものかと思った。」
 「・・・・・ ははは 
 


 わたしは、小鉢に入った細長いものが畑に生えていた草だということは、言わないでおきました。 

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「古川五巳とアカンサスフォー」コンサート

2007-11-12 01:42:59 | 少年少女合唱団

 今日は、合唱団の子どもたちにとってすばらしい日になりました。 ふれあいコンサートで、「古川五巳とアカンサスフォー」の皆さんと共演したのです。 



 このコンサート、二つの文化事業団(よんでん文化振興財団、芸術文化振興基金)の助成をうけての公演で、チケットは500円という破格の安さ。 サイン会つき、出演の子どもたちや指導者にはお弁当付き、出演者、関係者の懇親会つきというとてもうれしいコンサートなのでした。


 ピアノの古川さんは愛媛県松山市出身、アカンサスフォーの皆さんは東京芸大の同級生4人で構成する4重唱団です。 アカンサスというのは、東京芸大の学章にもなっている花だそうです。「 まっすぐな茎に花が寄り添うように咲いている姿は音楽の道一筋に4人が寄り添って活動してきた姿に似ている。」と会場の文化会館の館長さんがお話しされて、なるほどなあ、と思いました。


 このコンサートには市内のSH中学校の音楽クラブのメンバーも参加していました。練習場兼控え室となった小ホールで中学生が練習を始めると、その迫力ある美しい歌声に、子どもたちのお箸を持つ手が動かなくなりました。お弁当を食べるのを忘れて呆然と見ていたのがおかしくもあり、かわいくもあり。
 「さすが中学生はすごいね。」
 「でも、小学生は日々成長するから楽しい。歌えなかった子がいつの間にか歌えるようになるんだもの。」
 ほんとに、ステージに上がるたびに上手になっていくのを見るのは指導者にとって最高の喜びです。この子たち、11月は2回、12月にも2回、ステージ発表の予定です。 


 コンサートは、なつかしい日本の歌を美しい4重唱できかせていただきました。


 コンサートが終わったあと、サイン会です。一般のお客様へのサインが終わった後、子どもたちもサインをしてもらっていました。 どこに?



 ほら、楽譜をいれるファイルの表紙です。グッドアイデア



 サインが済んだら懇親会の会場へ。 子どもたちの目は、テーブルの上のお菓子にくぎづけ 。 でもお行儀よく待ちました。 


 


 ソプラノの古川博子さんと一緒に記念撮影。 どうしたらオペラ歌手になれるのか質問している子もいました。


 


 わたしはよんでん文化振興財団のかたに電化住宅のPRをされてしまいました。 「よんでん」というのは四国電力のことなのです。


 一人の子がぽつり。 「あした学校が休みだったらいいのにー」


 そうですねえ。 家に帰れば、明日の準備だとか宿題の残りだとか、学校モードに切り替えなければ。 でも、とっても楽しいことやうれしいことがあった日は、学校や仕事のことなど考えずに余韻に浸っていたいものですよね。 

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家に小鳥が飛び込んだ

2007-11-10 23:13:05 | 生き物

 台所で片付けものをしていると、玄関の方でゴトッという物音が。 おかしい、玄関は鍵がかかっているはずなのに。
 行ってみるとなんと一羽の鳥がガラス戸にぶつかっていたのでした。 幸い怪我はなかったようで、 必死に逃げようとガラスにぶつかります。 挙げ句の果てに、廊下を飛んでわたしの部屋に入ってしまいました。 


 チャンス! 入り口を閉めて、カメラを構えてどこかへ留まってくれるのを待ちます。

 窓は開けているのですが、気づかない様子。 必死の表情です。 何の鳥でしょうか。



 正面から見るとかわいいです。 留まっているのは、わたしが作ったあんどんの上。 ふんをしないでね~。



 色から見るとめじろかうぐいすか。 最近めじろを見かけたと夫が言っていましたし。 めじろは冬になるとうちの梅の木にたくさんやってきます。 それで、みかんを枝に挿しておくと、みかんをついばむのです。 でも、めじろにしては、目の周りが白くないし、うぐいすはほとんど人前には出てこないというので、 もしうぐいすだったらすごいことです。



 小鳥はどこから入ってきたのでしょうか。 今日はぽかぽかとおだやかな小春日和で、わたしは、風を通すため、 洗濯機置き場の戸を開けておいたのです。 前の庭に通じるこの戸からは、以前蛇がはいってきたことがあります。 どうもここから入ってきたようですね。


 やっと窓が開いているのに気づいた鳥は、外へ出て近くのぐみの木に留まっていましたが、 すぐに遠くに飛んでいきました。 やれやれ。 と思う間もなく、別の部屋でゴトッと音が。 行ってみると、今度はすずめが部屋の中を飛び回っているのでした。

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