にわとりの世界にも、いじめがあります。
うちには6羽のにわとりがいますが、 2週間ほど前、1羽の様子がおかしくなりました。 ひとり仲間から外れて、えさもあまり食べるふうでないのです。 えさをやりながら観察してみると、しっぽのない貧相なにわとりを、つついて追い払うやつがいます。 貧相なにわとりは、悲鳴を上げて逃げ出します。
意地悪な1羽だけがいじめているのかと思ったら、2、3羽が背中に乗っかってつついていたりするのです。そのたびに貧相なにわとりはけたたましく鳴いて逃げ出します。 そして、わたしを見るとこちらに寄ってきて、右往左往しながら鳴きます。
「助けて、ここから出して。」こんな感じ
もうほっとけない、そう判断したわたしは、入り口近くまで逃げてきたにわとりをぱっとつかみました。(すごいでしょう!)
とりあえずコンテナを伏せてその中にいれました。 それから、前につかっていたうさぎ用のケージを持ち出して底に砂をしいてやり、その中ににわとりを入れようと、コンテナを持ち上げたら・・・・・
みごとに逃げられました。
大きなビワの木をはさんでわたしが右へ行けばにわとりは左に、わたしが左に行けばにわとりは右に、と言う具合に、終わりのない追いかけっこが・・・。
結局わたしは、昼間捕まえるのをあきらめ、夕方まで放置することにしました。 野犬が現れなければいいけど。 夜は絶対つかまえてケージに入れなければ危険です。
夕方になりました。 わたしは黒い寒冷紗を持って、にわとりに迫ります。 寒冷紗をかぶせて目を見えなくし、捕まえようという魂胆です。 しかし、またもや失敗。 にわとりはどんどん逃げて道路まで出てしまいました。 そこをなんとか畑の方に追い込んで、剪定した木の枝の下にもぐり込ませることに成功。 枝の上から寒冷紗をかけ、中をまっくらにして、にわとりがうずくまったところをようやく捕まえました。
まったく~。 助けてあげるのよ~。
翌日、わたしの足音を聞くとにわとりは向こうを向き、右往左往して、どこか逃げ口はないかと探している様子。 またもや わたしが怖いのね。 えさと水をやって放っておきました。
でも4日目には、わたしの足音を聞くとこちらを向いて、ココココと鳴くようになりました。 もう逃げだそうとはしません。
そして5日目にはなんと、卵を産んだのです。
尾羽根が全然ないでしょう? 真後ろから見ると、まるはだかのおしりが見えて、写真を撮るのがはばかられるぐらいです。
首の傷。 これでもだいぶ治ったのですよ。 にわとりの首ってほんとに細いです。 骨が見えてるかのような錯覚を起こします。
つばさの怪我はほとんど治りました。
きずついたにわとりは、2日ほど卵を産むのを休んで、 次から5日連続で卵を産みました。 他の5羽のにわとり小屋では1日に1個しか卵がとれません。 つまり1羽のにわとりが卵を産む回数は、平均して5日に1回ということになります。 それに比べて、きずついたにわとりのすばらしいこと。
そして、昨日お休みして、今日、また卵を産んだのです。
なんと単純な。
人間もこんなふうに、悲しみや苦しみから立ち直れたらいいのに。
おとといはケージの底をのけ、直接地面を歩けるようにしてやりました。 草をついばみ、土をけちらかしてココココ、とごきげんそうでした。 わたしがココココと呼びかけると、にわとりもココココと鳴くんですよ。 もう、ペット状態です。
傷がすっかり治ったらまた元の小屋に戻れるでしょうかね。
あた子さんが鶏肉を食べられない理由は 子供の頃から身近で見てきたからですか??
でも二週間前までは、特にいじめられてはいなかったんですよね?ある日急にイジメが始まるなんて、人間世界と一緒・・・(イジメをする人間はニワトリ並ってこと?)尾の無いニワトリ君、がんばれ!
しかし、あた子さんちってニワトリも飼ってらしたのですね。私が子供の頃は(久万だったので)農家ではたいてい鶏を飼ってました。懐かしいです~
餌に貝殻を混ぜたりしてましたっけ。
子どもの頃、にわとりを殺すところを何回か見たことがあります。卵を産まなくなったら、自分ちで食べてたのですね。それが鶏肉嫌いの原因の一つ。 もう一つは、母も鶏肉が嫌いで、料理すらもしようとしなかったのです。子どもの頃は食わず嫌い。 わたしは料理だけはして、子どもたちに食べさせましたよ^^