あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

柿の渋抜き

2007-11-07 23:54:05 | くらし

 先日、収穫した「西村早生」の渋抜きをしました。


 子どもの頃、渋柿を袋に入れ、風呂の残り湯のぬるいのにつけてふたをしていたような気がするのですが、定かではありません。 その方法では、確実に渋が抜けるわけではなかったようで、ちょっとかじっては、「あ、まだ渋がのこっとる」とか「これは渋くない」とか言いながら食べていたような記憶があります。 


 こちらの方の柿農家では、ドライアイスを使います。 ポリ袋に、木綿でくるむように柿を入れ、さらにドライアイスを入れて掃除機で空気を抜き取ります。真空のまま何日おくのかは知りませんが、確実に渋が抜けます。 わたしもそうしようと思ったのですが、あいにく早生柿と晩生柿の出荷の端境期でドライアイスが手に入りません。 そこで、焼酎を使うことにしました。


 細かい手順がわかりませんので、ネットで調べてみました。 


 まず、ポリ袋の下に人工芝を敷きます。(ないので新聞紙をまるめて置きました)
 次に 


  1 ボールに焼酎を入れ、柿のへたの部分を焼酎に浸します。
  2 その柿を、へたを上に向けて並べていきます。
  3 1列並ぶと、霧吹きで全体に焼酎を吹きかけます。


  


 123の手順を繰り返し、3段ほど積み上げたら上に新聞紙をおいて袋をしっかりとしばります。


 


 5キログラムずつ、3袋できました。 
 昔、夫は、焼酎の代わりに、わたしの飲みかけのブランデーを使ってしまったのですよ。 V S O P の最高級品です。調べていてわかったのですが、ブランデーで抜くと、焼酎よりまろやかな味でおいしいんだとか。 そんなちがい、あのときはわかりませんでしたけど 


 4日目、 柿が柔らかくなっています。 まずい、まだ渋は抜けてないはずです。 
 5日目、 食べてみました。 98パーセントは抜けて、 あと2パーセントが口の中に残るような感じ。 でも、甘みが十分あってとてもおいしかったです。 困ったのは、早くも3分の1くらいが柔らかいこと。 急いでいろいろな人に配りました。
 7日目、 ろくに食べてないのに柿がぐじゃぐじゃで、皮をむぐこともできません。 
 
 とうとう今日は、柔らかい柿を捨ててしまいました。 5,6個かろうじて硬さの残るのをむいで冷凍してみたのですが、どうなるかな? 柿シャーベットができたら最高なんだけど。 そして、木に残っていた柿を採って、再度渋抜きをしてみたのですが・・・・ もう、熟れすぎかもしれません。 また柔らかくなってしまうかも。 

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あこがれの植物ーあけび

2007-11-07 00:19:18 | 植物

 あけびです。
 というか、「あけび」と書いて売っていたのであけびなんだろうなあ。 むべの実のような気もするけど。



 子どもの頃、 家の敷地のすみっこに柿の木があって、それにアケビのつるがからまっていました。 暗紫色の花が咲いていたと思いますが、実がなったのを見たことがありません。 わたしの育った家の周りは田んぼだけで、 からすうりやあけびは見たことがありませんでした。 アケビの話を聞いて、食べてみたくて仕方なかったのです。


 ある日、弟が耳寄りな話をー。 アケビを食べたというのです。 わたしは弟に頼んでその場所に連れて行ってもらいました。 そこは、家からはずいぶん遠い、山のふもとでした。 どうやって行ったのか記憶がないのですが、もし歩いたとすれば子どもの足で小一時間はかかる距離です。 そこは、柿畑の端っこで、多分土地の境に木を植えて垣根にしていたように思うのですが、それも記憶が曖昧です。
 さて、その場所にたどり着いてアケビを探し始めました。 と、 
 


 「こらあーっ、おまえらかあ、いっつも柿を盗むのは」


 わたしたちはびっくりして一目散に逃げ出しました。 自分の家に柿の木があったわたしは、よそさまの柿など盗む気はさらさらなかったのに、思いもかけない冤罪にひどく傷ついたことを覚えています。 
 結局アケビはとらずじまい。 わたしがアケビと初めて対面したのはそれから15年以上後のことです。 


 いくつになってもアケビはわたしのあこがれです。 近年になってたまにアケビを店頭で見かけるようになりました。 「食べるところもないのに。」と笑われながら、年に1回は買ってしまうわたしです。


 実を割ってみると、中は種で一杯。 たしかに食べるところはほとんどありません。 でも、外側の皮も食べられるんだそうですよ。 食べた後の種は必ず土に埋めてみるのですが、芽が出たためしがありません。



 7年ほど前、 家にむべ(アケビの仲間)の木を植えている先生がいて、かご一杯のむべの実を持ってこられました。 紫の実のきれいだったこと。 わたしはむべでもいいから植えたいと思っていましたら、たまたまむべの苗を見つけました。 さっそく植えて4,5年になります。

 むべの葉っぱ。 ピラカンサと張り合っています。



 プランターにうえているからでしょうか、去年初めて実がなったのに、今年は花も咲きませんでした。


 今年最初で最後のアケビ。 しばらく飾っておくことにしました。 その辺のものと組み合わせて、自己流のアレンジです。


 
 あけび あじさい ウインターコスモス からし 野ブドウ エビヅル

コメント (4)
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