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「人生がときめく片づけの魔法」近藤麻理恵  著 (川手書房新社)を読んだ。

2022年10月18日 | 本と雑誌

 「人生がときめく片づけの魔法」近藤麻理恵  著 (川手書房新社)を読んだ。

 以前も読んだことはあったのだが、片付けをするまでには至らなかった。

 今回、読んでみると、内容がどんどん理解できた。頭だけではなく、心から納得できたので、現在は片付けが進んでいる。

 

 捨てることの意義について書いてある部分が、今回特に心に残った。

 そのため、片づけの第1ステップである「モノを捨てるかどうか見極めること」の作業が捗っている。(ちなみに第2ステップは「モノの定位置を決めること」)

 

 かなり多い量になるかもしれないが、片付けを進める上で、特に自分にとって役に立った文章を書いておく。

 以下の文章を読んで「共感できる」「片付けをしてみようかな」と思った方、ぜひ本を手に取って読んでみてください。

 片付いた家はとても居心地がいいです。

 

 

 

 片付けとは「モノを通して自分と対話する作業」である

 片づけを真剣にしていると、瞑想状態とはいかないまでも、自分と静かに向き合う感覚になって いくことがあります。自分の持ちモノに対して、 一つひとつときめくか、どう感じるか、ていね いに向き合っていく作業は、まさにモノを通しての自分との対話だからです。

 

 たまに「音楽をかけてノリノリで捨てましょう」という片づけ法もあると聞きますが、私はお すすめしていません。せっかくのモノとの対話が音でごまかされてしまう気がするからです。

 

 

 捨てられないと思ったときの対処法

 「なぜ、私はこれを持っているんだろう 。 これが私のとこ ろにやってきた ことに、いったいどん な意味があったのかな?」 「捨てられない」と思ったモノに対して、 「そのモノが持つ本当の役 割」をあらためて考えてみてください。

 

 「お店で見て、かわいいと思ったから、つい......」 買った瞬間にときめいていたのなら、その服は「買う瞬間のときめき」をあなたに与えたという役割を 一 つ、果たしたことになります。

 

  「こういう服は、自分には似合わないんだな」ということを教えてくれたのもまた、その 服の大事な役割だったのです。 となると、その服はすでに充分、自分の役割を果たしていると言えます。

 

 だから、 「買った瞬間にときめかせてくれて、ありがとう 」「私に合わないタイプの服を教えてくれて、ありがとう」といって、手放せばいいのです。

 

「モノをたくさん捨てる 」のは、モノを粗末にしているということではありませ ん。押し入れやタンスの奥にしまわれ、その存在すらも忘れ去られてしまったモノたちがはたし て大切にされているといえるでしょうか。

 

 もし、モノに気持ちや感情があるとしたら、そんな状態がうれしいはずはありません。 一刻 も早く、牢獄、あるいは離れ小島のような場所から救出してあげて、 「今までありがとう」と感謝の念を抱いて、モノを気持ちよく解放してあげてください

 

 

〈片づけの順番〉 「モノ別」に必ず正しい順番で片づける

 はじめにいってしまうと、片づけってそもそも楽しいのです。今まで無意識だった自分の持ちモ ノにあらためて向き合って自分の感覚を確かめて、役割が終わったモノには感謝してき ちんと送 り出してあげること 。 その過程はまさに自分の内面と向き合って棚卸しをする、生まれ変わりの儀式のようなものです。

 

 ただし順番だけは必ず守ること。はじめに衣類、次に本類、 書類、小物類、そして最後に思い 出品。 この順番通りにときめくモノを選んでいくと、驚くほどスムーズに片づけが進みます。

 

 

〈本の片づけ方〉すべての本を床に全部並べてみる

 一度本棚からすべての本を出すこの作業は、絶対に飛ばしてはいけません。なぜなら本 棚に収まっている状態のままでは、ときめくかどうかという判断で本を選ぶことができないからです。

 

  本にかぎらず、服でも小物でもそうですが、収納に収まって長らく動かされていない状態のモノは、じつは「寝ている」のです。気配が消えている、といってもよいでしょう 。

 

 だから、モノを残すか捨てるか選ぶときは、収納からいったん出して、起こしてあげること。

 

 持っている本たちを積み上げたら、 一冊一冊手にとって、残すか捨てるか、判断していきます。

 もちろん基準は、 「触ったときに、ときめくか」。これは触るだけでオーケーで、中身はけっして読まないでください 。なぜなら 、読んでしまうと、ときめくかどうかではなく、必要かどう かと、判断が鈍ってしまうことがあるから。

 自分にとってときめく本だけが並んでいる本棚を想像してみてください。イメ ージするだけでう っとりしてきませんか。本好きの人間にとっては、これ以上ない幸せを感じることができるはず です。

 こうした本が手元にあったら、ぜひ、こんな質問を自分に投げかけてみてください。 「その本 を、前に読んだのはいつ?」 「読んだ後、何か生活習慣や行動で変えたことはある?」 「今、本屋にその本が並んでいたとしたら、買う?」

 結論を言いましょう。 「ときめくかどうか迷っている」時点で、読み返される本は、ないのです。

 

 途中まで読んだ本も最後まで読みきる必要はありません。 その本の役割は途中まで読むことだ ったのです。

 

 

「 殿 堂 入 り 」 の 本 は 迷 わ ず 手 元 に 残 す

 本を手元にストックしすぎないほうが情報の感度は上がります。物理的にためておく情報を軽く すればするほど、つねに入ってくる情報に敏感になり、新しい情報に対して行動を起こせるよう になり、自分にとって必要な情報も入ってきやすくなってくるのです。
 

 

 それは「過去に対する執着」か、 「未来に対する不安」か?

 結局、捨てられない原因を突き詰めていくと、じつは二つしかありません。それは「過去に対する執着」と「未来に対する不安」。この二つだけです。

 「これって『過去に対する執着』で捨てられないのかな、それとも『未来に対する不安』で捨てられないのかな」 捨 てられないモノ一つひとつについて、どちらが原因かと考えていきます。そうすると、自分のモノの持ち方の傾向がつか めてきます。 「あ、自分って『過去執着型』なんだ」とか 「『未来不安型』なんだ」、もしくは「両方多いタイプだな. . . . . . 」 と 。

 

 だから私は、モノを無意味にため込むことも、 「とにかく何も考えずに捨てる」という考えにも反対。一つ ひとつのモ ノに向き 合って、そこで出てきた感情を味わって初めて、モノとの関係が消 化できると考えています。

 

 

 お う ち に あ い さ つ 、 し て ま す か ?

 私がお客様のお宅 に うかがって 一番はじめにするのは、「おうちにごあいさつをすること」です。家の 中心あたりの床に正座して、心の中でおうちにそっと話しかけます。

 

 この二分 間 の 沈 黙 の 儀 式 を 、 お 客 様 は 不 思 議 そ う に 見 つ め て い ま す。

 

 このあいさつの習慣は 、神社に参拝するときの作法をもとに自然 と始めるようになったものです。

 

 あいさつなんて気休 めだよ 、 と思われるかもしれませんが、これをやるのとやらないのとでは、片づけの進むス ピード が本当に違うのです。

 

 

 あなたの持ちモノは、あなたの役に立ちたいと思っている 

 モノとのご縁は、人と人とのご縁と同じくらい、貴重で尊い出会いなのです。だから、そのモノがあなたの部展にやってきたのには、必ず意味があるはずです。

 

 では、部屋にある「あなたが‘‘ときめいて、、いないモノ 」 はどう思っているのかというと、純粋に「外に出たい」と思 っています。モノ自身、クロゼットのこの場所にいることで、 「今のあなた 」 を幸せにしていないことを、何よりも知っているのです。

 

 それは、たとえば服なら、新しい素敵な服となって戻ってきてくれるかもしれないし、ときには情報やご縁など形を変 えて戻ってきてくれるときもあります。 断言します。手放したモノとまったく同じ分だけ、戻ってきます。 ただしそれ は、モノが「またあなたのところへ戻ってきたいな」と思えるときにかぎります。

 

 今はもうときめかなくなったモノを捨てる 。 それは、モノにとっては新たな門出ともいえる儀式なのです。ぜひその門出を祝福してあげてください。 モノは、手に入れたときだけでなく、捨てられるときにもいっそう輝くのだと、私は思います。

 

 

 

 

 上の文章は、自分が片付けをする上で背中を押してくれた文章たちなので、とても感謝しています。

 


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