☆My Everyday Life in Canada☆

カナダに来て17年。2人の子供達の成長記録と梅ちゃんからの日常エピソード色々☆

リスキープレイ

2024-04-12 | 子供の発達関連
子供達の安全が第一というのは 御もっともであり理解できる事なんですが、気をつけていても どんな事にも100%というのはありえない事で。。

また、子供の安全への配慮という名の 訴えられないようにする目的が隠れているようにも思えてならない事に、正直なところ疑問を抱きます
働く側の人権を守るという意味も含むのだと思いますが。。

例えば、近所の幼稚園の園庭にある雲梯から手を滑らせて落ちた子が、骨折をしてしまった。そういったケースが1年の間に2件以上発生したことにより、学校の時間帯での雲梯使用が禁止されてしまう。

「怪我防止」という安全配慮と言えるかもしれないけれど、むしろ、幼稚園から低学年用で高さがそれほどあるわけでなく、地面が土に敷かれたウッドチップという環境で骨折をしてしまう子達がいる現状に対して、その子が骨や関節に先天的な疾患がある場合を除き、逆にちょっと転んだだけでは骨折しないような身体的発達の促進や丈夫な体を作る食生活。そういったことにも目を向ける必要があると、私は個人的には思うのです

監視下の元、雲梯に挑戦したい子達に対しては、それに挑戦する時間をあえて作るとかね。

身体能力も、子供自身が持つ能力に個人差は確実にあると感じます。教えなくても自分でどんどん挑戦できる将来アスリート候補のような子もいれば、バランスの不安定さや高さの変化に慎重な子もいる。

でもそれ以上に、どの子達にも、様々な動かしたいと思う身体の発達段階(ハイハイ、転がる、歩く、走る、投げる、飛ぶ、登る、たたく、ぶら下がる、こぐetc)があり、そのタイミングに合わせてどんどんその動きを繰り返しできる環境を提供すること。そのために必要なサポートをすることは、身体能力の発達にとても重要だと、我が子達の成長を見ていても、仕事で関わるお子さん達を見ていても思います。

例えば、ハイハイができる0歳の赤ちゃんが、階段や公園の遊具を登ろうとしています。

この時に「落ちたりひっくり返ったら危ないから」とやめさせてしまう方も時々見かけます。
でも、これは実はとても勿体無い。

身体の使い方を覚え、その動きやバランスが安定するまでは、サポートが必要です。
少し高さがある場合は、もしバランスを崩した際に支えたり、受け止められる位置に大人がいる必要があります

例えば、ジャングルジムを登る時のリスクとして考えられることは、登りながら足元が滑って、バランスを崩し、落ちたりぶつけて怪我をする事が考えられます。

この場合、私はいつも子供の靴のかかかとを少し支えて足元を安定させ、その子が滑らないよう、安定してジャングルジムに立てるようにサポートします。
お子さんによっては腰のあたりの服も軽く掴んで支えてあげると、上手に登ります。
1段でも登れた時は「自分で登れたね〜!」と感動を伝えると、0歳、1歳児でもその感動が伝わり、「自分でできた!」という感覚がさらにやる気に火をつけます

しかし、もしここで、バランス感覚が不安定なまま、サポートが全くなく滑って怪我をしてしまったら、その時の痛みと恐怖心でその子はしばらく挑戦することをしないかもしれません

やってみたいけど、できるかなあ。。という不安が「できた!」という感覚になった時、子供達は何度も何度も繰り返します。

そして、何度も繰り返すうちに、身体がそのバランスと動かし方の感覚を習得します

うちの庭でよくやるのが、スロープの上り下り

これも、最初から躊躇することなく、スタスタと行けちゃう子もいます。
でも大抵は最初はゆ〜っくり慎重です。

この時、慣れるまでは必ず様子を見て、足が止まったら「お手伝いする?」と聞いて手を差しのべ、可能な限り最後まで歩かせます。
手をつないだまま下りられたとしても、「下りられたね!」とできたことを伝えます。

お子さんによっては、やる前に手を伸ばして「手伝ってほしい」と伝えてくる子達もいます。その時は、何度でも手伝います。

そして見ていると、ある日ふとね、「自分でやってみよう!」と、挑戦する姿を見かけます。
この時は本人もとても慎重で真剣。私も声をかけず、見守ります。
そしてついに地面に足がついた時「自分で下りられたね!」というと、大抵安堵と共に、満足そうな表情かニコニコです。 そして、何度もまた繰り返します。

リスキーな遊びは、怪我と紙一重ですが、雲梯だったら、ぶら下がりやジャンプ、そういった活動レベルもみてから、取り入れて挑戦させることで、腕の力も、体幹も鍛えられるとても良い遊具だと思うんですけどね

でも学校で骨折などしてしまうと、見えないような小さな傷でも気にする親御さんもたまにいるから、責任問題とかを考えると
怪我や訴訟リスクを減らす=やらせない
そんな発想になってしまうのかな。。。

わからなくはないけれど、なんか違うと思うんだな。。
私はその発想は、子供への安全配慮といいつつ、発達する機会を奪ってしまう判断とも言えると思うんですね。

こういった事は、教育者側だけでなく、家庭とも発達に必要な要素についての情報や、リスキープレイのメリットを共有する事で、可能な限り相互理解を得る事。その上で、子供達にも 必要であれば上達のコツやサポートをする事で、「できた体験」を積み重ね、自信と身体能力の発達を促進できると思うんですけどね。






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