5月頃からだったでしょうか、お預かりのお子さん達と始めた「蟻は何が好きかな」プロジェクト。
蟻さん達を見つけた子達が、どこへ行くのかとじっくり観察したり
何を食べるのかな?と、身の回りにある物を蟻さん達に持って行っては「これ食べて!」と勧めていた事から、このプロジェクトは始まりました
「蟻は何が好きなのかな?」という私からの問いかけに、子供達の予想を使って、蟻さん用ビュッフェを何度か作り
同時期にはまっていた「はらぺこあおむし」の絵本から用意できる土曜日のご馳走を作ってみた日も。
その結果から、写真を見て復習しつつ、蟻さんが来ていた物には蟻シール1枚。沢山来ていた物には蟻シール2枚を貼る表を作成しました
ここから、うちのドライブウェイにいる蟻さん達が何が好きかを予想
チョコレートチップに来なかったのは意外でしたが、この共通点が見つけられるかな??
4歳の子が「甘い」というキーワードを出してくれたり、3歳の子はママが作ったカップケーキが自分も好きで、どんな味かを聞いてみると 甘い との事。
じゃあ、チーズやピクルスは?? 「おいしい」という答えが多かったので、
可能なものは匂いをかいでみたり、試食して、「しょっぱい」「すっぱい」「甘酸っぱい」味の体感。
蟻さんは、甘い味がすきなのかな???
2週間前に スイカ割りをした際に、小さなカケラをドライブウェイに置いていたらありが沢山群がって来ました。
そこで、新たな実験
ただの甘いスイカ 塩をまぶしたしょっぱいスイカ そして酢に漬けたすっぱいスイカ
結果は
味付けしていない甘いスイカには蟻が沢山群がっていました
こちらは塩漬けスイカ
こちらは酢漬けスイカ
この3つの味の中だと、どうやら蟻は甘い味が好みのようです
ということは、。。。。。試食はしたくありませんが。。。。ミミズやハサミ虫も食べてみたら甘いのでしょうか。。。。。ねえ。
また、これらのプロジェクトを通し、芍薬の蕾に集まる蟻達は 綺麗なお花が咲くように お花を食べてしまう他の虫から守っている事を伝えると、それらを親御さんに説明する姿をみることができたり
作成した表を見て、ありさんが好きな物をお絵描きしたいとのことで、画用紙にそれらを描く姿がみられたり、その様子を見ていた1学年下の子も「蟻さん描く」と言って、蟻の絵を描く様子が見られました
また、蟻の図鑑を図書館から借りて来て、「足が何本あるか」を数えてみると「8本!」と数えてくれた子達がいて、え!?😳 と思ったら、「触角」を足だと思って数えていたので、虫やカタツムリに見られる「触角」について、それがどんな役割をしているのかの話をし、再び足の数を数えて「6本」であることを理解してくれました😄
こちらは、ひらがなを書きたい子達が取り組んだもの。
「あり」のひらがなを見つけ、容器の蓋をお手本の上に乗せて、ホワイトボードマーカーでなぞり書きです
2−4歳の子供達が興味を示した「蟻」を通し、子供達はじっくり観察をし、そこから何が好きかを予想し、実験し、結果から一緒に考察し、味覚について体感し、自主的に文字や絵を描くという学習にも発展して行く様子が見られました
子供達は、自然観察がとても好きです。虫が苦手な方達も多いかもしれませんが、できるだけ「気持ち悪い」と拒絶せず、危険がない範囲で子供達が興味の赴くまま観察する様子を見守ってみると、自主的に学んで行く様子も見られます