☆My Everyday Life in Canada☆

カナダに来て18年。2人の子供達の成長記録と梅ちゃんからの日常エピソード色々☆

子供の感受性

2013-11-02 | 子育て
今日はお天気があいにくで、午後からはお家で遊びました。我が家のお兄ちゃん、2歳過ぎまでほとんど彼の前ではテレビをつけませんでした。そのせいもあってか今でも毎日見る事は無く、時々DVDやYou tubeを見る程度。私は時間さえあれば、ドラマやバラエティをずっと見ていたいテレビッ子。でもここ数年は残念ながらあまりその時間が無いため、最近はドラマと友達から借りたバラエティーDVDを時々見る程度。

息子が好きなDVDはトーマス、ディズニーのチップ&デール、ミッキーマウス、アンパンマン。映画はカーズ、トトロ、魔女の宅急便くらいしかまだ見た事がありませんでした。もう4歳だし、ボチボチ他の映画も見せてみようかと、私とポールが以前見て面白かった「Up」日本語版はカールおじさんのなんとか。家が風船で飛んで南アメリカに旅に出るお話を一緒に観る事にしたんです。

息子は風船大好きだし、そんなに怖いシーンがあった記憶はなかったのでと、一緒に見始めたのですが。。。。。駄目でした。

おじいさんの自宅の周りで開発工事が始まり、その業者の人が誤っておばあさんとの大事な思い出があるポストを傾けてしまったのに怒ったおじいさんが思わずふりかざした杖が作業員に当たり、額から血が出てしまうんです。

まずここでかなり心配な表情になり、泣きそうな様子。 血が出ちゃったけど、大丈夫だよ。死んじゃったりしないよ。と言ってなんとか落ち着いたのですが、今度は風船の力で家が飛び始めたら、そこは楽しい場面かと思いきや、彼にとってはかなり恐怖だったようで、しかも途中で嵐のシーンになり、「怖くてもう見たくない」と言うので、やめました。 その後もしばらく「僕のお家も飛んでいかないか」と何度も聞いて来る程心配になってしまったみたい。

残りは寝た後に私とポールで見たんだけど、その後の方が、怖い犬に追いかけられたり、憧れの冒険家は銃を乱射するし。。。。平和な映画だと思っていたけど、子供目線で見ると恐ろしい場面が結構あったんだなと。あの嵐のシーンでやめておいてよかったと思いました。

日本語学校でお仕事をしていた時、年に1、2回、映画の日を作っていたんだけど、その選択が結構大変でね。「暴力、銃、血」などが一切出て来ない物。というのが条件だったんです。子供の感受性や、バックグラウンド(戦争難民や家庭内暴力がある可能性もゼロではない)なども考慮してとの事だったんですが、今回わりと平和な映画かなと思ってみた物でも、息子が ちょっとしたシーンですごく敏感に反応する様子を見て、考えさせられました。

さらに今日は「アライグマ ラスカル」をyoutubeで見つけて、息子が見たいというので見せてしまったら。。。。これまた大変。
いつも車の中で聞いているCDにラスカルやフランダースの犬の歌が入っていて、これでもか~!!!ってくらい何度もリピートさせらて、私も思わず料理しながら熱唱してしまうくらい何度も聞いているのですが、フランダースの犬は絵本を持っているんだけど、ラスカルは実際アニメで見た事がなく、調べものついでに「ラスカルあるのかな」なんて探していたら息子に見つかって、ラスカルなら暴力的なシーンはないだろう。。。と夕飯の準備をしている間に側で見せていたんです。10分程のラスカルとの別れのシーン(他のエピソードは、カナダでは再生できませんとなっていて、見れたのがこのシーン)でした。

そしたら「ラスカル終ったよ」と言ってやって来た息子「目に涙がいっぱい出て来ちゃった」と言うので息子の顔をみると目が真っ赤。
ビデオ見過ぎて目が疲れた?(って、そんなに長時間は見てないんだけど。。。)と思っていたらそうではなく、泣いていたのです。

「僕ラスカルのお話好きじゃない。嫌な気持ちになっちゃったー。」と言うので、「どんな所が好きじゃなかったの?」と聞いてみると、顔が歪んで泣きながら「だって、どうしてラスカルとお別れしなくちゃならないの~!」と号泣。

私、うかつにも側にいたけど、一緒に見ておらず、でも確か森に返すんだよね?と思って「ラスカルはアライグマだから、ラスカルのお家は森だからだよ」と説明したんだけど
「わかってるー!!でもどうして大好きなのにお別れしなくちゃならないの~」と息子さらに号泣。なんだか私までもらい泣きしそうで。。

そういうことか。。。「うーん。。。そうだねえ。大好きなお友達とお別れするのはすごーーーく悲しいよねぇ。でもラスカルの家族や友達は森に住んでるから。男の子の事は大好きだけど、ラスカルの本当のお家がある森に帰るのがいいんだよ。」 「でも、もう会えないんでしょ~。死んじゃうの?」と泣きながら聞くので、「また男の子が森にキャンプとか遊びに行けば、きっとラスカルは大好きな男の子の事を覚えているから、森でまた一緒に遊べるよ!でもラスカルの本当のお家は森だから、そっちに帰るだけだよ。」と言うと、少し落ち着いたけど、いやいや。。正直息子の反応にびっくりしました。

息子が寝てから私も改めて見てみたけど、セリフに「今日でカヌーに乗るのも最後。」とか、「もう会えない。」という事を言ってたから、きっとそれで「大好きなお友達なのに、もう会えないんでしょ~」って泣いていたのか。。。

感性が育ってくれていて嬉しい気持ちもあるけれど、新しい物を見せる時は、事前に私も見てから見せた方がいいのかもなあ。。。と思いました。子供向けのアニメと言えども、可哀想なシーン、残酷なシーンてあるよね。

しかも、私は忙しく夕飯の支度をしていて、まさか泣いているなんて夢にも思わず、1人悲しい気持ちで泣きながら見ていたのか~と思うと、その事が切なくて、抱っこしながら説明してあげました。

そう言えば息子は、絵本を見る時も「怖い顔の鬼」が出てくるページの前になると、見えない所に自ら隠れます。。

たまには悲しい気持ちを経験する事も大切な事かもしれないけれど、できれば楽しい気持ち、嬉しい気持ちが沢山の方がいいよね。

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