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トシの旅

小さな旅で学んだことや感じたことを、
まとめるつもりで綴っています。

旧北国街道の宿場町  小諸宿

2010年09月02日 | 日記
中山道の追分宿から、小諸、海野、上田、長野を経て、越後の高田まで
中山道と北陸道をつないでいた北国街道

参勤交代で江戸に向かう大名や家臣たち、佐渡で採掘された金を江戸に輸送する人々、
そして、「牛に引かれて善光寺まいり」の長野の善光寺に参詣する人々などが
行き来してしました

この夏、小諸から海野、上田と、旧北国街道沿いの宿場町を歩きました


といっても、全部歩いたわけではなく
駅と駅の間は、しなの鉄道(旧JR信越本線)を使って移動しました
現在では、新幹線でもたくさんおられますが、しなの鉄道でも、
女性の運転手が活躍していました


「小諸なる古城のほとり 雲白く遊子悲しむ・・」と
島崎藤村の「千曲川旅情のうた」で歌われた「懐古園」
小諸のシンボルとして全国に知られています
また、桜の名所としても知られているところです

小諸駅に到着したとき、小諸城跡は、しなの鉄道によって
分断してされているということに気がつきました

駅のすぐ南に、懐古園の額(徳川家達氏の筆になる)がある三の門、
また、大手門は駅の北側にありました
大手門は、大修理が平成8年に完成し、江戸時代の姿に復元されました
いずれも国の重要文化財に指定されています

追分から小諸に入った北国街道をいく旅人は、
小諸城に比較的近い城下を通っていたようです

旧北国街道に沿って旧本陣問屋が残っていました
問屋は、荷駄の受け渡しをしていたところです
街道に面したところに、「駒つなぎ」が4つあり
往事の繁栄ぶりを伝えてくれていました

本陣問屋から少し進んだところに、脇本陣がありました
今は、図書の販売会社になっていました
 
脇本陣の並びに、山謙酒造が今も営業されていました
正面の、青い看板に書かれている「蔵酒姫百合」や島崎藤村が好んだ「にごり酒」が
今も製造、販売されています


若い日、島崎藤村の「若菜集」に歌われた世界に惹かれて
この地を訪ねた日よりは、はるかに厳しい暑さを感じました

そういえば、懐古園のなかには、島崎藤村の「若菜集」に載っている
「惜別のうた」の石碑が建てられていました
 
強い日差しの午後だったからでしょうか、
町を歩いているとき、ほとんど人に会いませんでした
駅周辺も店舗が閉まっていたり、
「シャッター通り」という言葉を連想してしまいました

元気を出してほしい町、がんばってほしい町でした






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