ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

女帝の名のもとに ファースト・コンタクト上:続 マイケル・R・ヒックス著 ハヤカワ文庫

2016-09-01 12:48:52 | SF
続きです。

P114:壁からわき出るように現れた
P129:あの壁抜けの技を見ては
 ずばり超能力です。が、今のところ本筋とは関係ないようです。
 作者は、なんかの技術としたいようです。泥棒にしか喜ばれないだろう、この技術になんの意味が?
 ~一般人は、出入り口を通るとか、むりやり穴明けて通るしかないようです。
 テレポートってのもありまそたが、これも一般じゃない。

P129:カースト制が通用する世界で、着るものも決まっていると。
 おしゃれなんて意味ない世界じゃないか。
 なんか、女王バチ・アリの世界で、ただ1匹の女王しかいないという感じがする。
 ハチもアリも必要に応じてオスを生むし、オスが不要となれば追い出して死ぬにまかせるしね。
 しかし、世代交代のなさそうな女王(多分唯一の母親?)なのに、なぜ子供たちだけは進化するんだ?

P135:テシュ・ダールのサンダルは砂の上に足跡ひとつ残さなかった。~精神的な存在に近い。
 わざわざ無茶な神秘性を付け加える意味は?

P137:クリーラを亡びからすくうことができる。
 でました。神設定。
 一度も亡びかけたことすらないクリーラで、クリーラより上位の存在がいない世界で、なぜこんな知識があるのか?

P164:火葬の炎につつまれるのを見ていた
 実際に火がつけられるのはP165なので順序が違っている。

P165:激しい炎はものの2,3分で薪の山を燃やしつくした。~熾火と炭しか残らなかった
 火葬をちゃんと見たことがなかったんですね。
 どうがんばっても2、3分では燃えつきてくれません。
 なお、熾火と炭は残っていてもかまいませんが、歯などに使った金属と骨(カルシウム)も残ります。

P169:ケランと呼ばれております
 原住民に聞くことなく、現地語を読めるだけでなく発音もできる。すごいです。
 また、現地時間(地球時間)なども理解しているってすごすぎ。
 ところで、あちこちの惑星に住みだすと、年月日、時分秒が困ると思うんだが・・・
 全部地球に合わせるのって無理だと思う。

P174:意志の力で船の外殻を修理する場面
 超能力を越えている。魔法ですね。技術だとするならマシンを出すべきです。

P203:鉄と不明物質
 もはや不明物質の神通力は失せた時代になっています。オリハルコンも存在が否定されました。

P205:ケランそのものを環境ごと縮小して示す惑星模型
 しかも、遠い宇宙で作られた。神です。

P229:人工太陽のある地底都市
 何かのオマージュでしょうか。

P230:意志で航宙艦を作る
 外殻だけでなくエンジンや内装まで一気に作っちゃうって、勝手にして。

P288:人類より何千年も進んだ技術
 航宙歴だけでも20万年でなかったのか
 ついでにクリーラの年数や距離を記述を地球方式というのは、ありがたい。
 (日本人は、すぐ発明して使いたがるんで。単位が違う名称ってだけならいいんだけどね)

P293,294:惑星儀の消滅シーン
 魔法ですかね

P308:慣性補正装置
 着衣に装着できるすぐれもの。乗り込む宇宙艦の重力装置に同調できるというすごさ。
 そのくせ、隣にいる仲間たちの慣性補正装置には影響されないという、使い勝手の良さ。

P310:炸薬に点火
 以前にはエネルギーシールドそのもので、穴を開けて突入したのに、今回はテルミットみたいなのを使用とは・・・

P328:人工重力の効果範囲
  そもそもが架空の装置なんだから、効果もご都合主義でいい?

P328~329:左手に目をやると、クリーランの戦士がまっすぐこちらへ~装甲を支えに、ショットガンを固定し、引き金を引く。
  装甲の上に磁石靴で立ち、装甲面に対して平行にやって来たクリーランを撃ったはずだよね。
  撃った反動は自分にもくるわけなんだけど、記述が無い。
  おっと、立っていなかった・・・ひざまずいてたか。余計にまずいじゃん。








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女帝の名のもとに ファースト・コンタクト上 マイケル・R・ヒックス著 ハヤカワ文庫

2016-09-01 09:45:54 | SF
宇宙が舞台の戦争ファンタジーです。

おもしろいです。

ただし、敵の文明が宇宙航行だけでも数十万年とし、科学は魔法モードを通り越して神モードです。
ついでに超能力の一部も実用されている世界です。

チェックしてくれたお仲間がいたようですけど・・・

さて、変なとこを

P11:核反応エンジンに亀裂
 ガソリンエンジンの亀裂なんかは、修理せず交換したほうが安全ですけど、いいことにしときましょう。

P11:20年の軍歴・・・何千回もの空間移相を経験
 20年だと7300日あります。
 最小の2000回とすると1回あたり3.65日で週2回は移相していることに。
 移相点への移動、移送先での調査、公休も考えたら、回数多すぎですよ。  
 (P12で乗艦15年としているので、もっと忙しい)
 P16:2、3日から長くても1~2週間通常空間を離れるだけ:やはり矛盾起こしたな~

P13:コンピュータが1兆分の1秒の精度で
 しかし、移送実行には声出し指示とカウントダウンが伴うなど、精度に意味がない。

P14:高次空間に入る直前の観測で重力場の乱れが見られた
 移相前の空間から未知の目標空間の観測が可能だったというのは無茶な話。
 地球にいながらにして、どの恒星でも、その惑星などの詳細がわかるというだけでなく、
 その恒星系の重力マップも作れるという途方もない技術の話だから。

P15:目標座標に2~3メートルの誤差
 これまた途方もない技術。センサーなどの精度もすごいことに。またエンジンの出力の精度も。話の筋には関係ないけど。

P17:高次空間を航行中の艦船を追尾することはできない~通常空間にでようとするときの重力場のゆがみは感知
 ~接近しつつあるのはずっと前からわかっていた
 これら文章は、接近を感知できる理由を説明していない。最後の通常空間への移相が感知できることしか説明していない。
 P22:高次空間にいる艦船の通常空間への出現座標の予測は理論的には予測可能:これテラ側の意見。すごすぎます。
     飛行中の飛行機がどこに着陸するかを予測できるみたいなすごさです。

P19:中性子線と遠赤外線放射の観測結果
 遠赤外線は妥当ですけど、中性子線の観測とそのセンサーって無茶では。
 そもそも、無線の受信がないってのが異常かもよ。

P38:絡み合った稲妻のような光が伸びてきて
 宇宙空間では、電子ビームは光らないんです。真空管やブラウン管でもわかると思いますけど。
 電磁コイルの実験や雷で放電光が出るのは、電子が空中のチリなどに当たってエネルギーを失う時に光としてエネルギーを放出するからなんですね。
 で、電子ビームを飛ばせたとしても、多分標的を帯電というか充電したらそれまでかと。
 ケージや乗用車に落雷させても中にいる人には無影響って実演もありますから、武器としては問題ありです。
 ロッカー(多分スチール製)の中の懐中電灯の類が点かないというのは間違いです。
 P39:電子機器を止めるには、電磁パルスが有効となっているはずです。
     電子機器のメモリは、磁化の極性や、電子の有無ないし個数で記憶しています。
     外部から強力な磁場変動を与えると、磁気メモリーはアウトです。外部から電子ビームとかX線などの電波をあびせれば電子式メモリーは一発で終わり。
     これらが被害を受けると読み出し不能というか、動作不能というか動けても誤動作ばっかりです。
     ROM(リードオンリイメモリ:なつかしいな~)などに、最初の起動コードが書かれていますから、これがやられるとそもそもの起動が不能。
     小説のような攻撃食らったら、全部ダウンで、記録は化けまくっていますから、本来読み取られて困るということにはならなかったはずです。

P39:敵船の内部のすべて、空気の成分までが乗り込む前に原始レベルまで調査済
  神仕様です。MRIにしろX線装置にしろ、実現されている内部調査装置は透過した結果を見て判断する装置です。
  反射で判定する装置はレーダーとか魚群探知機とか、持ち運び型の金属探知機、コウモリやイルカのエコーロケーションといったとこでしょうか。
  ついでに自然の放射利用は赤外線カメラやヘビですかね。
  (スーパーマンのX線は、目から放射して反射をひろう形なので、スーパーマンに見える映像は違うはず。)
  敵の装置は多分反射だけか、自然界の透過する何かを使っていることになります。

P42:不可視のエネルギーフィールド
  宇宙空間も渡れて、姿形に合わせて自動変形し、鋼鉄も焼き切れるすぐれもの。脱ぐこともできるが自分に被害は及ばないという。
  また、脱いで使えば空気漏れ防止(どころか開けた穴の自動修復)にも使えるが、着ていても自分の呼吸に問題ないとは。

P43:テレパシーというよりエンパシー~知力によって理解できるものではない。
  いや、作者が説明できないだけです。20万年以上の宇宙歴種族で、超能力にすぐれた種族ですから説明できないわけがない。
  P64:帝国の果てから移送され、旗艦の指揮甲板で物質化した:スタートレックも形無しです。

P47:あからさまな敵意に満ちていた:デザインにこの評価ですか。

P69:真っ白な光の洪水で~意識を失った
  武器として存在するようなので、OK。ただし、実行者に影響がなさそうなのは、まずいかも。
  宇宙人も地球人と同じ反応を示すってことでいいのかな。

P73:胸にディナー皿ほどもある穴~M22アサルトライフル
  こんな弾を用意していたなんて

P80:データ・クリスタル
  記憶装置がこれで、ホログラム化されたシステムって、スターウォーズのオマージュかな?
  でもスターウォーズの頃って、メモリは磁気コアメモリがまだまだ主流で、半導体メモリは、まだまだ研究段階だったような。
  ハードディスクやドラム(これもなつかしい)の磁気記録方式はあったけど、クリスタルに記録するってのは映画だけだったかも。

P81:生物でもって体を修復する:SFならではのしかけでしょう。
  生物のDNAがすべて共通って、作者の特権だな。
  タンパク質には右と左があって、地球のすべての生物は片方しか利用できないとなっています。
  血にも2種類あります。我らの鉄ベースの赤い血と、昆虫の銅がベースの緑?の血が。

P93:人工重力が正しく船殻の内側だけをカバーしているすごさ。

P95:2つ民族が惑星上に混在
  宗教や食い物からして違うんだから、全部とは言えないかもだけど同じ町になぜ同居する?

P97:離れた所から原始レベルで調べる能力がある種族が、メジャーを手に持って採寸って間違えている。
P99:半永久的素材:ずっと着続けたい人っているのか?
P100:左足にちょっとした障害があるアムンゼン:全員の不具合が直されたはずだったのでは?

P102:意志の力でコンピュータ・コアを作る:いくらなんでもやりすぎでしょう。
  しかもデータも一緒に再現するって神です。

P116:岩石や植物~岩と灰の塊:鉱物は興味なし。

多すぎだから別項にします。










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