風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

朝の光景

2007年01月22日 | 雑感
今朝も3時に目が覚めてしまい、テレビを見て、新聞を読んで、坐禅を組んで、それから水を汲みに行きました。
いつも行く神社の湧き水です。
神社に着いてもまだ空は真っ暗です。
夜が明けぬうちの神社というのは、なかなか迫力のある奥行きを感じます。

負けじと祝詞を大声で上げ、拍手を打ちます。
それから、水場で水を汲みます。
地下水ですから、水温が外気温よりも高くて、気持ちがいいです。
水のちょろちょろ流れる音が辺りにこだましています。
東の空の端がうっすらと白み始めています。

水を詰めたポリタンクやらペットボトルを車に詰め込み、帰路につきます。
風はなく、一月とは思えない暖かさです。
濡れた手も冷たくありません。
東の空の端が赤く染まりかけています。

夜の明けぬ前から、トラックやら乗用車が国道をビュンビュン行きかいます。
朝方は取り締まりがないからということなのか、やたら飛ばす車が目に付きます。
追い越し禁止車線で追い越し、信号待ちしている車列の前にわざわざ割り込んでいく車もあります。
ぼくはなんどもバックミラーに写る赤く染まった空を見ます。

カーステレオからはコルトレーンの「バラッド」が流れています。
右側のスピーカーが壊れていて、間の抜けた音になっています。
何か考えようと思うのですが、頭が動きません。

途中、ガソリンスタンド併設のドトール・コーヒーが開いていたので、コーヒーとジャーマン・ドッグを買います。
店を出ると、真正面に真っ赤に燃え盛る朝日が、地平線から顔を出したところです。
思わず見とれ、なにか祈りを捧げたいと思いましたが、言葉が浮かんできません。
「ありがとうございます」と3回唱えました。

見る見るうちに、町並みが朝日で照らされていきます。
冬の朝の陽射しとは思えない強い光です。
道はすでに混み始めています。
みんなこういう景色を見ながら、毎日通勤しているのです。
昼近くに起き出すぼくとしては、なにか後ろめたい気持ちにさせられます。

それから、山の中腹を横断するくねくねした道を上がって、ぼくの産土の神様の神社に寄ります。
正月の注連縄や松飾を、お焚き上げしてもらうために持ってきたのです。

家に帰ると、友人からメールが入っていました。
雨上がりの爽やかな朝だと書いてありました。
同じ朝の光景を共有したような気持ちになって、ちょっと嬉しくなりました。

ということで、今は猛烈に眠いです。