風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

アメリカⅡ

2005年04月06日 | 旅行
それから、モンタナ州からニューヨーク州へと移りました。
3000キロの距離を、ポンコツフォードで大移動です。
一週間以上かかったように記憶しています。
途中、あちこちの国立公園に寄ったり、シカゴに寄ったり、いろいろ記憶は甦りますが、省略します。

今日の話は、IT の活用方法の日米の違いです。
5年前のアメリカでの話です。

ニューヨーク州立大学の図書館をよく利用したのですが、
読みたいトピックを検索し、出てきた関連書籍名をクリックすると、その本の全文、或いは要約を読めました。
わざわざ本を読まなくても、コンピュータ上で必要な情報は手軽に入手できました。
クリックすれば、全文を瞬時に、無制限にコピーできましたし。

日本の図書館でのコンピューターでは、関連する本の題名と著者の検索ができるくらいです。
内容本文はおろか、内容の概略も読めません。
わざわざコンピューターである必要は全くありません。
書棚に行ったほうが早いです。
コピーする場合も、1ページ、一ページめくって、労力とお金をかけてコピーするしかありません。

チケットやホテルの予約も便利で、簡単で、安かったです。
今でこそこの分野は日本でも大分便利になりましたが。。

アメリカでの便利な実態を体験すると、なるほどIT革命だなと思いましたが、
日本でのIT業界は、コンテンツがまだまだ不十分だと感じます。
情報の大部分が、エロと個人のホームページ主体です。
公的機関のホームページは面白みにかけ、無機質です。
学術的な情報検索はまだまだコンテンツが足りません。

技術的、ハード的には日米の差があるとは思えません。
どう使えば便利かという、柔軟な活用術に決定的な差があるように思います。

日本にも活字をスキャナで読み取って、電子情報化する技術はあるはずですが、
蔵書の電子情報化を、図書館や行政機関は進めているのでしょうか。
そうでないなら、ITは何も革命なんか起こしていませんよね。
本は相変わらず本として読む、いろいろな行政書類も手でめくって調べるしかないのなら、
何をコンピュータ化しているというのか、さっぱりわからなくなります。
エロ画像の取得や、こういうブログやホームページを作ることは確かに格段に便利になりましたが。

必要な情報を、必要なだけお客様に提供するという商売も成り立つのではないかと思ったこともあったのですが、
日本のIT産業界のコンテンツの遅れでは、自分で十分に調べられてしまうほどの情報量しかありませんから、
まだ無理そうです。

話は変わりますが、ポンコツフォード、やっとのことで目的地の駐車場に辿り着き、エンジンを止めようとした瞬間に
ボンネットから黒煙を吹き上げました。
嘘のような話ですが、本当です。
それでも何とか走ることはできたので、知り合った人に1100ドルで売りました(笑)