風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

税金

2005年04月04日 | 世相
3月決算なので、そろそろ一年分の経理資料の作成に取り掛からなければなりません。
毎日は無理にしろ2-3日に一度、コンピューターに入力すれば、何てことないのですが、
一年分をまとめて入力しなければならないので、なかなか面倒です。
細かいところは忘れていることも多くなりましたし、収支を合わせるのが大変です。

去年から晴れて(?)税金を納めるようになりました。
なけなしの経常利益が、ばっさりと取られます。
経常利益には売掛金も含みますので、手元にお金がないのに、容赦なく税金は取られます。
その上、初めて知ったのですが、12月になると、来期の予想納税額の半分を前納として収めなければならないのですね。
つまり、5月に3月末決算に基づき、利益の約半分が持っていかれ、12月にさらに来期分のの前払いとして利益の20%
位持っていかれるわけです。

簡単に言うと、利益を出しても、利益の60%くらいは税金に取られます。
経費を切り詰め、給料をまともに取らず、やっと利益を出しても、税金で取られます。
うちみたいな零細企業は、運転資金の確保に追いまくられ、少しでも多く手持ち資金を残しておきたいのですが、
事業を大きくしようとすればするほど、税金の負担が大きくなるシステムになっています。

もちろん、どの企業もこういう厳しさを耐え抜いてこそ、一人前の企業に育っていくのは承知してますし、
税金は国家基盤を育成維持するためには払う必要があります。

ただ、こうなると黙っていられないのは、税金という大甘な砂糖に群がっている輩の好き勝手し放題です。
何をしているのか分からない特殊法人、第三セクターという無責任体制によって、勝手気ままに街を破壊していく
無用の箱物群、機構によって社会保障という隠れ蓑に跋扈する自称弱者たち、人里離れた山々に、
人の目を盗んで作られた無用の林道や防砂提やあれやこれや。
もっともっと上げればきりがなく、官僚たちはそういう税金食いつぶしシステムを管理している張本人であり、
情けないことに、そういうシステムのおこぼれを犬のように貪る政治家と結託しています。

たまりませんね。
国会議員に対する目はやや厳しいのかもしれませんが、地方自治体の政治家や行政の胡散臭い不可解な裏取引に関して、
人々の目はほとんど無関心です。
このまま地方分権なんてことになったらと思うと、心からげんなりしてしまいます。
一部の土建利権を握った人たちと、それと結託する田舎代議士の好き勝手にされます、間違いなく。

そういう人たちは、今最も緊急な課題と思われる「教育」とか地方独自の文化的独自性とかいうものには無関心です。
金になりませんから。
政治を住民の手に取り戻さないと、気がつかないうちにどんどん嫌な世相になって行きます。
荒廃しているのは大都会ばかりじゃありません。
いやらしさの上では、地方のほうが腐敗度が高いかもしれません。

どうしたらいいか。
とりあえず、現実の情報把握と、一人一人の意識の変革からでしょう。
間違っても、誰か優秀な政治家を選べば、世の中が変わるなんて幻想は持たないほうがいいです。
一人一人の政治、社会に対する意識と監視。
これを鍛えていくしか道はないと思うのですが。