![Img_1130a Img_1130a](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/92/9f42c7f69aea4c445771edffadbb1257.jpg)
All Photos by Chishima, J.
(ハクガン、シジュウカラガンなどの群れ 以下すべて 2014年3月 北海道十勝川下流域)
NPO法人日本野鳥の会十勝支部と東十勝ロングトレイル協議会の共催による「川のルート 天然記念物野鳥観察ツアー2014」のガイドを務めさせていただきました。
午前9時、前日の雪とは打って変わって快晴の帯広を出発したバスは、道中にタンチョウを見ながら豊頃町茂岩に到着。ここで地元の野鳥倶楽部のKさんとMさんの更に2名のガイドが乗車。現地を知り尽くしたお二人の参加はたいへん心強いものです。その後は日高山脈を背に牧草地に群がるマガンの大群を皮切りに、お目当ての鳥が次々に現れ、昼前にはハクガンとシジュウカラガンの群れもじっくり観察でき、早くも天然記念物5種(オオワシ、オジロワシ、タンチョウ、マガン、ヒシクイ)+ハクガン、シジュウカラガンを制覇しました。世界広しといえど半日でこの7種と出会えるのは、おそらく十勝川下流域だけでしょう。昼食後は漁港でいつもの海ガモ類やカモメ類にくわえてハマシギやアビを観察し、茂岩でスイーツめぐりの後に16時前、帯広に戻りました。
何人かの方に「解説にストーリーがあって面白い」と言っていただけたのは嬉しかったです。鳥を見付け、識別することももちろん、ガイドの大事な仕事ですが、目の前で起きていることの面白さを、フィクションや誇張ではなく、自身の経験や知識を紡ぎながらお伝えし、生態系や生物多様性に興味を持っていただけるようなガイドができたらこれに勝る喜びはありません。開水面の増えて来た旧河川の氷上に佇んで陽光を享受するアオサギの群れが春を感じさせてくれた一日でした。
観察種:ヒシクイ マガン ハクガン シジュウカラガン オオハクチョウ ヒドリガモ マガモ ホシハジロ スズガモ クロガモ ホオジロガモ アビ アオサギ タンチョウ ハマシギ カモメ オオセグロカモメ トビ オジロワシ オオワシ ハシボソガラス ハシブトガラス ハシブトガラ ヒバリ ツグミ スズメ ハクセキレイ アトリ ベニヒワ(29種)参加者20名+スタッフ・ガイド7名
牧草地に群れるマガン
背後には白い日高山脈
![Img_2333 Img_2333](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/a8/b49b865d4e73cc7079340d31eecc0d9f.jpg)
オオワシに見入る一行
![Img_2351 Img_2351](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/ba/975d5f2a7dd466daffd0c2e3d9b4385a.jpg)
(2014年3月24日 千嶋 淳)
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