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トッポパパの日本気まぐれ紹介、 その216 『横浜中華街と横浜公園散策』 その5

2017年10月03日 | トッポパパのディスカバー・ジャパン
『横浜媽祖廟』です。
2006年(平成18年)3月17日に、『横浜媽祖廟』は開港から150周年を迎える横浜の新名所として横浜中華街に開廟しました。



額に描かれているように『天后』とも呼ばれます。
中国特有の色使いに装飾が施された門をくぐると、その先には階段と八角形の「廟堂」があります。
廟堂と門との間を繋ぐように赤い提灯が並んでいます。

以下、一部オフィシャルサイトの説明を抜粋して紹介します。
『媽祖』は、北宋時代に実在した福建省・林氏の娘で、生まれて1ヶ月も泣き声をあげなかったため、『林黙娘(りんもうにゃん)』と名付けられました。
しかし、生誕後は幼少より才知に長け、10歳のころには朝晩の念仏を唱えるようになります。



ある日うたた寝している『媽祖』を母が起こしたところ、兄が救えなかったとつぶやき、母が驚いて理由を尋ねると、夢で父や兄弟を海難事故から救助していたと話しました。
帰宅した父や兄弟に話すとその通りだった、という伝説が残り、のちに航海安全の守護神となりました。
16歳で神から教えと銅製の札を授けられたといわれています。
次第にあらゆる苦難に応える神として、信仰を集めるようになりました。



その後、神通力を駆使し、むしろを用いて海を渡り、雲に乗って島を巡回し、札の力で悪や災いをしりぞけ、病を癒す彼女を人々は、『通玄の霊女』と尊敬の意をこめて呼ぶようになりました。
28歳の9月9日に修行を終え天に召された後も、赤い衣装をまとって海上を舞い、難民を救助する姿が見られたので、人々は廟を建てて護国救民の神様として祀るようになりました。



その神通力は国に広まり、歴代の皇帝も『天妃』『天后』『天上聖母』などの名を贈り敬意を表しました。
『媽祖』は、航海を護る海の神様としてのみならず、自然災害や疫病・戦争・盗賊から人々を護る女神様として、現在でも中国大陸・台湾はもとより、華僑が住む世界各地で信仰されています。



横浜媽祖廟は、台南市大天后宮より分霊されたものです。



廟の本殿には媽祖様が中心に祀られています。
その右隣りには『千里眼』が祀られています。
遠くを見る目であらゆるものを見分けて媽祖様に知らせています。
左隣には、『順風耳』が祀られていて、遠くの声を聞く耳であらゆる人々の声を聞き分けて媽祖様に報告しているそうです。



この媽祖廟で観光客を中心に人気なのが「中国式おみくじ」です。



門の裏側の額に『海四澤恩』と描かれていますが、調べても意味がわかりませんでした。



最後に、『太鼓楼』です。
2005年の、横濱媽祖廟新築工事現場より明治・大正期の分銅印手焼きレンガ・機械製レンガなどが大量に出土しました。
これは関東大震災以前及び震災時の中華街の状況を伝える大変貴重な史料でした。
そのご、鐘楼・太鼓楼の建設にあたり、袴部分に約1000枚のレンガを活用しました。



続く..........................................................。