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古い曲が気になる

キース・エマーソン

2016-04-20 | 日記・エッセイ・コラム

 キース・エマーソンが亡くなっていた、と先週知って驚き、このブログに書こうと思った。だが、わたしのクレージー・パソコンは暴走して、文字を打てない。やっと、PCのご機嫌をとって検索すると、自殺だ、という。

 3月12日午前1時すぎ、自宅で、38口径の拳銃で頭を撃ち抜いて倒れたキース・エマーソンが家族に発見された、とある。右手を手術して、思うように回復せず、鬱状態にあった、とも。あれほど偉大なキーボードプレイヤーが、右手が思うように動かいない、とは、つらい。

 アルバム『タルカス』は、エマーソン・レイク&パーマーのセカンドアルバム。1970年(昭和45年)の発売だ。この強烈なイラストのLPジャケットも好きで、わたしは、中学生、高校生のお客さんに薦めて試聴してもらって買ってもらった。おそらく北海道で、わたしの帯広駅前7坪のレコード店が最高に売ったのではないだろうか。(帯広人口16万人、十勝管内32人かな、当時)。

 ELP(つまり、エマーソン・レイク&パーマー)の世界ヒットのアルバム、『展覧会の絵』は、わたしの店での売り上げは、凄かった。

 わたしは、16mmのプロモーション用のライブ・フイルムがワーナーパイオニアにあると知って、そいつを借りて、帯広市民会館の大会議室で上映したのだ。1970年(昭和45年)だったかな。MTVも放映されない時代だ。イギリス、アメリカのロックバンドのライブ映像を放映するテレビ局は、日本にはない。レコードの音だけで興奮していた中学生、高校生のロックファンは、わたしが上映する16mm映写機の映像に驚いたのでないだろうか。

 日本のレコードメーカーには、契約しているアメリカやイギリスのレーベルが制作して送ってきた、16mmのプロモーションフイルムが、それはそれは多量に、死蔵されていたのだよ。わたしは、1969年だったか、それを知った。

 「日本のテレビ局で放映して宣伝してくれませんか?」と、一生懸命制作したフィルムが、日本ではゴミのように死蔵されていた。おそらく、テレビ局の連中がアホで、「なに? それ、エマーソンなんちゃら。今、イギリスは、ビートルズだろ。バカじゃねいのか、おめいら」とか、テレビ局のアホなディレクターに罵倒されて、貴重なフイルムはレコードメーカーの倉庫の死蔵されることになったのかな。(今の、きっと日本のレコードメーカーの倉庫に16mmのフイルムが劣化してるだろうね)

 

 そんなわけで、わたしは、日本のレコードメーカーが所有している16mmの、ロックのプロモーションフィルムを集めて上映会を開いた(1969年の早春から6、7年やってたかな)。「サウンドコーナー・ロック・フィルム・コンサート」、ガリ版刷りのチケットを持っている方はいるだろうか。今、還暦をこえた人たちだろうな。

 

 エマーソン・レイク&パーマーのライブの映像も、わたしは、上映した。帯広市民会館の会議室だ。(まだ帯広勤労者福祉センター、いわゆるキンプクも建設されてなかったのよね。お客さんは、50人か60人の、中学生と高校生‥‥‥畜大生や大谷短大生もいたのだろうか?)

 わたしが上映したELPのライブの映像に、当時の中学生、高校生は興奮したのでないか。いま、わたしは、その映像を見直して、また興奮した。そして、泣いた。悲しいわな。

 71歳というから、それなり年齢なり、なにか病気と思ったが‥‥‥38口径で頭を撃ちぬく‥‥‥‥‥。

 

 

 

 

 YouTubeに、エマーソン・レイク&パーマーの1970年、結成直後のライブ映像がある。

    エマーソン・レイク&パーマー https://www.youtube.com/watch?v=jc3cNfn93Kw

 『展覧会の絵』のライブもすごいよ。

    エマーソン・レイク&パーマー 『展覧会の絵』 https://www.youtube.com/watch?v=4igIQ2TOASg