Ommo's

古い曲が気になる

どなたか、神沢麻さんを知りませんか?

2016-01-25 | 日記・エッセイ・コラム

 帯広畜産大学の学生だった、森本裕二くんのオリジナルで好きな歌がいくつもあるが、”センチメンタル・ハーバー” も、その一曲だ。

 森本くんが大学を卒業するとき、わたしは、『森本裕二卒業記念 森本裕二&ナッツ・コンサート』を帯広市勤労者福祉センターで開催した。そのコンサートのオープニングが、この曲”センチメンタル・ハーバー” だった(‥‥と思う。なんといっても38年も前のことだからね。如何に ”恐怖の記憶力” のわたしでも、確信をもって断定はできないんだ)。

 最近、この”センチメンタル・ハーバー” のことを森本くんと電話で話していると、曲は森本くんだが、歌詞の作者は、神沢麻さん、という。しかし、まったく見ず知らずの人で、『ライトミュージック』に投稿された歌詞に曲をつけて歌っていたのだ、という。

 『ライトミュージック』は、ヤマハが出していた月刊の音楽誌。シンコーミュージック(新興音楽出版)の『ミュージック・ライフ』と並ぶ70年代を代表する音楽雑誌だ。その『ライトミュージック』に読者投稿欄があるとは知らなかった。

 『ライトミュージック』に投稿された詞をみて、「この歌詞、いいな」と、森本くんは曲をつけたそうだ。わたしも、この歌詞が好きだ。この作詞者の神沢麻さんは、その後どうされたのだろう。違う名前でプロの作詞家になっているのだろうか?

 神沢麻さんが投稿した、”センチメンタル・ハーバー” が掲載された『ライトミュージック』は、1970年~72年に出版された号だろう。(『ライトミュージック』は、古書のネット販売で、各号1万円以上する。)

 

 下の写真が、”センチメンタル ハーバー” の譜面。森本くんたち帯広畜産大学の有志で発行した同人誌『草冠 くさかんむり』に載った、森本裕二くん手書きのオリジナル譜面。

 学生たちがこの小冊子の文藝同人誌を発行したとき、環境植物の美濃羊輔教授が褒めてくれたそうだ。「理系(草地学)の研究者(大学生)が、(文系の)文学、音楽など芸術の分野のことを学ぶのは、いいことだよ」と。帯広の街のお店から広告代を集めて同人誌を印刷・発行した、教え子たちの行動力が、美濃先生は、頼もしく、嬉しかったのではないだろうか。