帯広に帰ったら、まず一番に、帯広市図書館の「中城ふみ子資料室」を訪ねたいと思っていた。
わたしはもう、車に乗らない。自転車で、西の町から市役所のある町まででかけた。30分くらいかな。
市道の歩道がめちゃくちゃデコボコなので、ひどく疲れる。きっと、市長の能力の、そのレベルなみの歩道なのだろう。パッチワークのデタラメな舗装と亀裂、亀裂、デコボコ、デコボコ。ほかの市で、こんな粗悪な歩道をみたことがない。車道は、怖くて走れない。
(また、市民が負担するごみ処理費用がバカ高い。つまり、市指定のゴミの袋がめちゃくちゃ高いのだ)
しかし、かって図書館があったところに、図書館がない。新築になったと噂をきいていたが、おなじ場所じゃないのか。駅の南に図書館はある、と教えられてたどり着いた。
黒きショール 畳みて 砂濱にわれは座る 海よ その話の 續き きかせよ
これは、中城ふみ子さんの、「冬の海」九首の第二歌だ。やはり、なんといっても、壮絶に心をうつのは、
冬の皺 よせゐる海よ 今少し 生きて己の無残を見むか
※スペースはわたしが勝手に入れた。中城ふみ子さんの短歌にスペースと改行はない。
なんどか書いたが、中城ふみ子さんは、わが帯広三条高校の大先輩だ。昭和14年(1939年)卒業。12歳で入学して、16歳で卒業している。当時は、男女共学の帯広三条高校ではなく、帯広高等女学校だ。