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古い曲が気になる

アルゼンチンのホルヘ・ロハスは、38才

2010-09-15 | 日記・エッセイ・コラム

Jorge Rojas

ホルヘ・ロハスは、アルゼンチンのフォークロレ&ラテン・ポップのグループ、ロス・ノチェーロスのオリジナル・メンバーだ。2005年にグループをはなれ、いまは、ソロで活躍している。

   ホルヘ・ロハス Lagrimas Negras http://www.youtube.com/watch?v=kpB0c9p0l78&feature=related

 Jorgerojasenelgranrex2010

1972年生まれのホルヘ・ロハスは、1990年、ロス・ノチェーロスの結成に参加した。

   ホルヘ・ロハス Marca Borrada http://www.youtube.com/watch?v=KAW_EdlcazU&feature=related

La Vida

   ホルヘ・ロハス Una Noches Mas http://www.youtube.com/watch?v=mDnTl1Vsyhg

           

                                

アルゼンチンは、タンゴやフォークロレだけじゃなく、音楽の盛んな国だ。クラシック・ピアノの巨匠マルタ・アルゲリッチも、ジャズ&映画音楽の作曲家、ラロ・シフリンもアルゼンチンの人だ。ラロ・シフリンの「ミッション・インポシブル(スパイ大作戦)」のテーマは、いまの若者でも知っているだろう。

Collection 1: The Solo Piano Recordings

   マルタ・アルゲリッチ ショパン“ポロネーズ第6番 英雄” http://www.youtube.com/watch?v=KCSEwfqs-VM
   マルタ・アルゲリッチ バッハ“変奏曲 第2番”  http://www.youtube.com/watch?v=7mFDXNODNyc&feature=related

       ラロ・シフリン ミッション・インポシブルのテーマ http://www.youtube.com/watch?v=k55NuWQCh78&feature=related

   ラロ・シフリン(ピアノ)、ザビア・クガート(指揮) Cumana http://www.youtube.com/watch?v=-oWdiqDCr2g&feature=related

                           

ハモンドオルガンのジミー・スミスの名盤「ザ・キャット」のアレンジとプロデュース、映画「ダーティハリー」シリーズの作曲。映画「タンゴ」のアレンジ、ラロ・シフリンの作品はたくさんある。ジャズ・トラペッターのデイジー・ガレスビーのためにも曲を書いて、いっしょに演奏している。

スティーヴ・マックイーンの映画「ブリット」も、「燃えよドラゴン」も、ラロ・シフリンが音楽だ。

タンゴ

  ラロ・シフリン音楽、映画「タンゴ」 http://www.youtube.com/watch?v=oCJq7SJqtAc

この映画のバンドのように、アルゼンチン・タンゴ・バンドでは、基本的にドラムなど打楽器を使わない。パーカッションの代わりをしてリズムを刻むのは、ピアノとバンドネオンだ。フルートは使うが、金管楽器(ブラス)もあまり使わない。もちろん例外のバンドはある。アメリカのジャズ・バンドのようにドラムスやブラスを使うのは、タンゴが、ヨーロッパのドイツやフランスのバンドで流行ってからのことだ。ヨーロッパのタンゴを、アルゼンチンのタンゴと区別して、コンチネンタル・タンゴといった。

日本では、このコンチネンタル・タンゴの人気があった。とくに、ドイツのアルフレッド・ハウゼのオーケストラは、日本でのヒット曲も多く、なんども来日していた。

本場のアルゼンチン・タンゴより、その角をとって、洗練され、コマーシャルにしたヨーロッパのタンゴが日本で流行ったのは、バップ・ジャズよりフュージョンが流行ったのに似ているかな。

その日本人が大好きだったコンチネンタル・タンゴは、すたれ、アルゼンチン・タンゴは、いまも世界じゅうで愛されている。

  日本人が大好きだった、アルフレッド・ハウゼ  真珠採りのタンゴ http://www.youtube.com/watch?v=iWZXR7agefQ

ドイツのアルフレッド・ハウゼ・オーケストラは、レコードで聴きかせ、コンサートで鑑賞させるためのバンドだ。そのあと日本で大ヒットする、フランスのポール・モーリアの先駆者だ。

アルゼンチン・タンゴのバンドは、ダンスのためのバンドだ。(ピアソラは、それを嫌って、ジャズ・コンボのスタイルで、ハード・バップ・ジャズに影響されたタンゴをやっていた。それはそれでいいが、でも、タンゴ・バンドは、ダンス・バンドだからカッコいいのだ。と、わたしは思っている)

ヨーロッパのタンゴ・バンドなどどうでもいいが、十代のとき、レコードで聴くアルゼンチンのタンゴ・バンドでは、オスバルド・プグリエーセが好きだった。http://www.youtube.com/watch?v=rcYYlk3FwE8

  オスバルド・プグリエーセ http://www.youtube.com/watch?v=snkvwhkWsNY&feature=related  

The Cat

  ジミー・スミス  ラロ・シフリン(アレンジ&指揮) The Cat  http://www.youtube.com/watch?v=XCeByM-EN4E&feature=related

Laloschifrinlalo

Laloschifrin

ラロ・シフリン。若い時、そして、すこし最近。


喜びのあとには、悲しみが……

2010-09-15 | 日記・エッセイ・コラム

                      

 

Riya01

         

昔、先輩のカツミさんに飲んでいるとき聞いた話。リヤカーと流行作家の悲しい話だ。

その作家は、ある日突然、リヤカーを引いて、作家仲間の家にやってくる。リヤカーに乗ってくれ、というのだ。

「なにそれ? 嫌だよ、そんなこと、かっこ悪い」と断ると、作家は泣きだす。作家は、文豪ともいわれた人だ。玄関先で泣きじゃくる姿を見るのはつらい。しょうがなくてリヤカーに乗ってやると、文豪は、嬉々としてリヤカーを引いて町内を走りまわる。翌日も、文豪はリヤカーを引いてやってくる。乗ってくれ、という。断ると泣く。しょうがなく乗ってやる。それが何日もつづく。

その作家がだれかは聞かなかった。文豪の脳梅の狂気が、どういう結末かも知らない。しかし、奇声をあげならリヤカーを引いて走る中年オヤジの、狂った姿を想像して、なんとも悲しい気分になった。