局の道楽日記

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生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

演劇ハシゴ 今回は正解

2010-01-09 00:11:31 | 見る(映画 劇場 美術館など)
二年ほど前 やはり舞台友Nと演劇のハシゴをしたことがあった。その時は宝塚と蜷川演出のミュージカルで両方の会場が遠かったのと後者がすんごくつまらなかったので疲れて終わり、こんな暴挙はやめようと思ったのだったが。

昨日はやっちまいました。

まあ 劇場が隣あわせだったからね。宝塚と日生で。

そして 演出家も同じ小池☆一郎(☆は修です)先生。ワタシは彼の作品が大好きです。

作品は 宝塚宙組による「カサブランカ」と藤原紀香主演のミュージカル「キャバレー」である。
偶然だが時代背景も同じである。
舞台友Nはあらゆる舞台のチケット取りに精通して ワタシも数限りなくお世話になっているが、やはり色んなコネや関係はその都度大事にして初めて、融通がきいているらしい。
実はワタシは 紀香主演の方はまるで見る気がなかったのだが、Nは色んな義理からそれも見ないわけにもいかないらしく 彼女に「局 悪いけど初日に行ってにぎわせようってことなんだけどさ、協力してよ」ってことで行くことにしたのである。
それで近くだし、どうせ見るんだから その日に宙組も見て一日ですませちゃおうよという計画を年末からたてていた。

まず 宙組 カサブランカ



言わずとしれた ハンフリー・ボガードとイングリット・バーグマンによる映画で有名な作品である。
第二次大戦下 モロッコでの大人の抑えた恋

オトコ役トップとヒロインのお披露目だった。



以前見た「銀ちゃんの恋」でこの二人のコンビがステキだってことを発見して、今回同時にトップになったことは楽しみだった。

ベテランらしい雄飛くん と 比較的若いのに品もあるし堂々たる演技のすみ花ちゃん。彼女の歌はホントに聞きやすいわ。

Nも 役が役者を作るよね~ と何度も言っているのが納得できた。
トップになるってすごいことなのね。

雄飛くん ちょっと爬虫類系の美貌が役にぴったりだった。顔の小ささと足の長さはびっくり。



前回見た月組は作品と舞台や出演者の使い方がどうも好みでなかったのだけど、小池先生の演出ってホントに好みなんだわ。人の使い方、舞台の空間の生かし方。
コーラスも多くあった。
ナチスに抵抗するフランス人が リックの経営する酒場でドイツ国歌にかぶせて フランス国歌を歌う場面は感動的で泣けた。

これが終わって1時間半のインターバルを経て 隣の日生劇場に移動。



キャバレーである。ライザ・ミネリ主演の映画で有名だが、ミネリの演じたサリー役を藤原紀香が演じる。狂言回し役が諸星くん。
はっきり言って全然見たいとも思わなかったし 義理で買ったチケットだったんですけどね。

面白かったのよね、これが。

時代背景は カサブランカよりちょっと前。ナチスが台頭しつつある頃のベルリンである。
カサブランカの緊迫した環境じゃなくて 退廃的な時代と退廃的な空間。

同時代の異空間を同じ演出家が演出する舞台。

こういった見比べ方が面白かったこともあるけど。

諸星くんの生舞台も初めてみたがやっぱり芸歴が長いだけあって達者。

あとびっくりしたのが ナマ紀香の可愛さであった。
彼女の出てくるTVドラマってなぜにあんなにつまらないのであろうか? それにTVの画面で見る彼女ってどうも鼻につくなと思っていたのだが。
舞台で間近に見るとですね、完璧なスタイルはもちろん とにかく見た目がかわいい。あれだけピンクのカーリーのかつらが合う日本人って珍しいのではないだろうか?
歌が多少下手でも 十分目の保養になった。
あの人は舞台の方が画面で見るよりずっといい人だと思った。

カーテンコールは観客はスタンディングだった。

ちょっと無謀で贅沢すぎる一日で さすがに疲れて下半身はエコノミー症候群だったが、鑑賞としては充実した一日だった。
(でも もうやめとく。心身と財布が疲れたわ)
コメント (2)
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