局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

思いは複雑 さよなら瀬奈ちゃん

2009-12-17 00:20:23 | 見る(映画 劇場 美術館など)
さて 昨日の続きです。
瀬奈じゅんさんという人気トップの退団公演、プラチナチケットだと思うが、いつもの舞台友Nのおかげで、ちょっと端ではあったが前から7列目で観劇できた。(思えばこのチケットの手配の電話はワタシが屋久島で縄文杉の前に居るときにかかってきたのであるw)
そんなおかげさまな観劇だったけど、昨日の演目のお芝居の部分はかなり不満なワタシであった。
別に配役だの演技だのの問題じゃなくて 筋書きがつまんなかったんだもの。
ワタシはどうもこの原作、演出の方と相性が合わないらしい。前に見たの作品 花組だったっけかなの マリ☆ーサのなんちゃらでは爆睡した覚えあり。なんかオトコ役二人が理屈っぽい言い争いをしていたのが退屈で寝ちゃって 目が覚めたらまだその続きをやってたという記憶あり
その時は なんだか印象に残らない話だな~ という感想だけであったが
今回のは (言っちゃ悪いが)違和感が強かった。

ホント この演出家のファンもたくさんいるだろうし、あれこれ抜きで瀬奈さん退団公演というので何があっても感動 ナミダって方もいらっしゃるだろうから(現にワタシの隣に座っていた女性は瀬奈さんが出てくる場面でずっと泣きっぱなしであった)こういうこと書くのも心苦しい(つーか怖い)のではあるが、まあ自分のブログだし思ったことの記録ってことで、記しておこうと思う。

孤児院で育った天才的ピアニスト(瀬奈)がいて
  ↓
みんなに期待されたコンサートで緊張のあまり途中で倒れてしまい
  ↓
心的外傷によりピアノに向かうことができなくなり
  ↓
骨董商で裏世界にも通じているムーア(きりやん)に拾われて仕事しているうちに
  ↓
裏世界の揉め事に巻き込まれてムーアの代わりに銃でうたれる
  ↓
記憶喪失になってピアノを弾き始める(周りびっくり)
  ↓
突然記憶が戻る またピアノが弾けなくなる
  ↓
また裏世界の敵がからむ
  ↓
が、助かる 
  ↓
ムーアが撃たれたふりをして死にそうなお芝居してピアノを弾いてほしいと頼む
  ↓
弾いておしまい

あまりにもご都合主義っていうか それにしても整合性のない話だと思いワタシとしてはツッコミどころ満載すぎた。携帯小説じゃないんだからさ。
心的外傷だの記憶喪失だの軽々しく使いすぎってところが一番の違和感。人間の心をそんな適当な言葉や現象であらわして欲しくないのよね。
ジェンヌさんの使い方にしてももっと見せ方があるだろうに・・・。退団する娘役の人もなんかつまらない役回りで気の毒な気がした。
あとそれからあの衣装の色はどうなんでしょ? 瀬奈さんが青系統の全体にまとまりのない衣装できりやんが黄色の背広 きりやんの恋人役が真っ赤でラメつきのキャバ嬢みたいな衣装で一同で出てきた時は色の暴力だと思った。わたしゃ色には神経質なんだよ。

まとめて言えば前回のエリザベートが退団の演目だったらすんごく納得いったのにな~ って感じだった。
まあ個人的感想ですけどね。

あっ ショーは良かった。
それで不完全燃焼部分の補いになったもの。
やっぱり黒燕尾服が階段を埋め尽くすのは圧巻だったな。



  
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする