局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

正面きっては言えない息子へのメッセージ

2006-10-01 19:12:36 | 家族あれこれ(犬も含めて)
息子と買い物に行ったら一枚のポスターが目にとまった。

生後1年くらいの赤ちゃんの写真。心臓の病気で移植が必要で 8000万円の寄付を募りたいと書いてあった。
まず単純に 8000万という額に驚いた。

黙って見ていた息子は
「8000万あったら アフリカとかの途上国の子供がどれくらい救えるんだろうな」 と ポツリと言った。
確かにそれはその通りだと思う。大局的(でいいのかな?)見地から見れば、そういう大金が、医療の場で使われるとしたら より大勢の子供達を救うべきだと思っても無理がないかもしれない。

だけど、彼がもし大人になって 自分に子供が生まれ、その子供がそういった病気になったとしたら、今と同じ意見を持てるだろうか?
また、自分の子供でなくても、小児病院の医師や看護士の立場だったら、金があって制度が違ったら救える小さい命を目の前にして、そういう意見が通せるだろうか?

最近、総論や理想論だけで 人の事情は考えられないな と つくづく思う。それはそれ として 各論で考えなくてはならない場面が何と多いのだろうか・・・

息子はこれから社会に出たり、家族を持ったりするだろう。
上手に、総論と各論のバランスを俯瞰して対処できる男になって欲しいと思うな。
コメント
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