AIとの付き合い方
「カーテンに日足も細く師走かな」(AI?/ tnlabo?)
最近、AI俳句というのがはやっているようです。
結構名句も生まれるようで、人気のようですが、今のAIでは、多くの俳句をAIに教え、このキーワードを入れて俳句を作れと命令し、出てきた5・7・5を点検して、これは物になりそうとか「いいね」が付きそうなのを投句するという事のようです。
勿論、人間が俳句を詠んだり詩を作ったりするのは、自然の景色や、生き物の動きや、自然と人間の交流などから自分の感じたもの、それが自分の心に映った心象を、何らかの形式の決まった言葉という枠の中で表現するという事でしょう。
日本語の場合は字数、5・7・5とか5・7・5・7・7、あるいは7・5調の詩などにすることが多いし、中国語や欧米の言葉では約束に従って足韻を踏むことが多いようです。
こうした言葉の形式というのは、朗読したときに美しくきこえるようにという事、滑らかに響くという事が大きいのでしょう。
俳句の場合はそれに季語が必要ですが、これは四季のある日本の環境と感覚から生まれた独特のものでしょう。
ここでとくに俳句を取り上げたのは、特にその短さの故です。
短い言葉で思いを表現する事は大変難しいですね。ツイッター(X)がそうですが。凡人が使うと、どうしても単純な悪口や否定語、良ければ「いいね」といった事になりそうです。
5・7・5で、人の心を打つような心象を表現するのは常人には困難で、芭蕉の句でも「奥の細道」のように、紀行文という背景の中に俳句を載せれば、多くの人は、その句の心を理解し易いでしょう。
ところで。AI俳句は、先ずAIに多くの俳句を教え、その上で、望ましい俳句の条件を指示(プロンプト)し、覚えた俳句や言葉を上手く組み合わせて名句を作れという事になるのです。
重要なのは、AIの特技である「教えた事は絶対忘れない」「計算(思考)速度が極度に速い」の2つの組み合わせで、人の驚くような成果を出させるという事なのです。
一茶の句を端から読み込ませたAIは、瞬間にそのすべてを検索、指示に合う5・7・5を作ります。結果は、全く意味をなさないものから、指示した人を驚かす名句まで、たちどころに数百句という事で、まさに『俳諧大矢数』のチャンピオンです。
指示した本人は、撰者の立場で、その中で良いのを選び、場合によっては、自分好みに手直しすればいいという事でしょう。
テーマを変えて、既に多用されている議事録の纏めなどでも、AIは、何人もの部下に一斉にその作業をやらせるのと同じことが出来ます。難しいのは指示の仕方で、後は出てきた答案の中から良いのを選べばいいのです。当然素早く出来ます。
AIの特技は「与えた情報は決して忘れない」「思考過程は秒速」という2つであることを如何に利用するかにかかっているという事でしょう。
AI利用はプロンプト(指示)の出し方で、これは従来の仕事で上司に要請されるレベルより、大分綿密/適切を要するという事でしょう。(AIは気がきかないのです)
「AIは言われたことしかしない」というのも、AIの特技ですから、結構付き合いにくいかもしれませんが、上司に反感などは持ちませんから、その点は気が楽でしょう。
「カーテンに日足も細く師走かな」(AI?/ tnlabo?)
最近、AI俳句というのがはやっているようです。
結構名句も生まれるようで、人気のようですが、今のAIでは、多くの俳句をAIに教え、このキーワードを入れて俳句を作れと命令し、出てきた5・7・5を点検して、これは物になりそうとか「いいね」が付きそうなのを投句するという事のようです。
勿論、人間が俳句を詠んだり詩を作ったりするのは、自然の景色や、生き物の動きや、自然と人間の交流などから自分の感じたもの、それが自分の心に映った心象を、何らかの形式の決まった言葉という枠の中で表現するという事でしょう。
日本語の場合は字数、5・7・5とか5・7・5・7・7、あるいは7・5調の詩などにすることが多いし、中国語や欧米の言葉では約束に従って足韻を踏むことが多いようです。
こうした言葉の形式というのは、朗読したときに美しくきこえるようにという事、滑らかに響くという事が大きいのでしょう。
俳句の場合はそれに季語が必要ですが、これは四季のある日本の環境と感覚から生まれた独特のものでしょう。
ここでとくに俳句を取り上げたのは、特にその短さの故です。
短い言葉で思いを表現する事は大変難しいですね。ツイッター(X)がそうですが。凡人が使うと、どうしても単純な悪口や否定語、良ければ「いいね」といった事になりそうです。
5・7・5で、人の心を打つような心象を表現するのは常人には困難で、芭蕉の句でも「奥の細道」のように、紀行文という背景の中に俳句を載せれば、多くの人は、その句の心を理解し易いでしょう。
ところで。AI俳句は、先ずAIに多くの俳句を教え、その上で、望ましい俳句の条件を指示(プロンプト)し、覚えた俳句や言葉を上手く組み合わせて名句を作れという事になるのです。
重要なのは、AIの特技である「教えた事は絶対忘れない」「計算(思考)速度が極度に速い」の2つの組み合わせで、人の驚くような成果を出させるという事なのです。
一茶の句を端から読み込ませたAIは、瞬間にそのすべてを検索、指示に合う5・7・5を作ります。結果は、全く意味をなさないものから、指示した人を驚かす名句まで、たちどころに数百句という事で、まさに『俳諧大矢数』のチャンピオンです。
指示した本人は、撰者の立場で、その中で良いのを選び、場合によっては、自分好みに手直しすればいいという事でしょう。
テーマを変えて、既に多用されている議事録の纏めなどでも、AIは、何人もの部下に一斉にその作業をやらせるのと同じことが出来ます。難しいのは指示の仕方で、後は出てきた答案の中から良いのを選べばいいのです。当然素早く出来ます。
AIの特技は「与えた情報は決して忘れない」「思考過程は秒速」という2つであることを如何に利用するかにかかっているという事でしょう。
AI利用はプロンプト(指示)の出し方で、これは従来の仕事で上司に要請されるレベルより、大分綿密/適切を要するという事でしょう。(AIは気がきかないのです)
「AIは言われたことしかしない」というのも、AIの特技ですから、結構付き合いにくいかもしれませんが、上司に反感などは持ちませんから、その点は気が楽でしょう。