tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

三題噺:政治家の世襲、鞄、赤字財政

2023年12月05日 13時24分21秒 | 文化社会
<政治家の世襲>
自民党には世襲の政治家が多いですね。
名前を上げればきりがないので、ここでは上げませんが、特に大臣クラスになると総理大臣を始め世襲が多いようです。

昔から、地盤、鞄、看板などという三題噺のテーマのような言い方がありますが、確かに世襲であれば、名前(苗字ですね)は聞き慣れていますし、選挙区では「親御さんは偉い人だった」というイメージは広く定着しています。

大体政治家は地元には親切ですで、悪い印象を与えないようにしているようですから、名前も知らない人より親近感があるような気がしているというのは、一般的でしょう。

「親の七光り」という言葉は、場合によっては揶揄のような場合もありますが、日本人には素直に受け入れるという面もあるようです。

多分これは、藩幕政治からの伝統で、やっぱりお殿様は偉くて、その血筋ならという無意識の感情もあるのでしょう。

企業ですと、今は世襲より実力という事がかなりはっきりしてきていますが、政治家の場合は、当選何回、大臣経験といった事が判断基準のようで、実力の方はあまり見えてこないのが現状でしょう。

<鞄>
鞄は資金力です。昔は「井戸塀政治家」などという言葉がありましたが、やっぱり資金力がなければ当選も難しいという事で、そういう政治家はいなくなったようです。

お殿様であってみれば、鞄は膨らんでいるという事のようで、これは地域には支援する人達もいますし、政治家はそうした人達を大事にしますから、世襲の場合には有利です。

巷では世襲の政治家が増えるのは、政治家をやれば、井戸塀どころか鞄が膨らむからという見方もあるようで、これは勿論与党であることが条件かも知れませんが、それなら、親の仕事を継ぐのが最も有利という事にもなるようです。

あんまり世襲が多いので、政治家の収入をもっと減らせといった意見はいつもありますが、政治家の数も収入も政治が決めるのですからなかなかそうはいきません。

しかも、法律で決める収入だけが収入ではなくて、この所もバレてしまったように、いろいろと収入を増やす方法があるようです。

<赤字財政>
この30年ほど次第に貧乏になっている日本ですが、そんなに金があるのですかという事になりますと、実は政治のためのカネはどんどん出て来るのです。

答えは簡単で、赤字国債を出せば良いのです。今度の13兆円余の補正予算も7割ほどは赤字国債でしょう。

赤字国債で、国民のためにと政策を打ち出すと、喜ぶ人、恩義を感じる人もいるわけで、与党の先生を支援しようと政治献金が集まるのでしょう。

その行く先が、必ずしもはっきりしていないという事が今問題になっているようです。
まあ、そんなことで・・・
赤字国債が世襲政治家を増やすという「桶屋哲学」の一席。 お後が危ないようで!

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