tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

カジノ抜きのIRは如何?

2020年01月23日 21時46分25秒 | 政治
カジノ抜きのIRは如何?
 国会が始まってテレビも中継していますが、真面目に見ていても、まともな議論にならないようなことが多く、あまり見る気になりません。

 野党も、本気で核心を突く質問をしているのか、安倍さんが返事をそらし易いように手加減しているのか解らないようなのもあります。

 いずれ、国会の問答は、事前にお互いに解っていて、よく言われるように、頭は大変賢く、忖度などということは言われなくても本能的に解っている官僚たちが書いたものを格好つけて読んでいるのだろうなどと想像したりしています。

 公文書を改竄したり、廃棄したり、出てきても(戦後の教科書のように)黒塗りがいっぱいだったり、我々国民には、どうしてそんなことになるのかさっぱり 解りませんが総理の答弁では、それは適法だということの様なのです。

 たまたまそうでなくても、責任を認めなければならない場合でも、責任者が陳謝すればそれが禊で、あとは何もなかったのと同じことで済むようになっているようです。

 IRの問題などでも、前述のように、 解らないことがいっぱいで、「賭博には犯罪が付き物」などと言われる前の前、準備段階の準備の辺りですでに政治家の絡む贈収賄事件が報道されるような状況です。

 所が、安倍さんの答弁は「IRは家族連れでも楽しめるような立派で健全な(?)娯楽を提供する場所」だというような言い方だったように聞きました。
 そんなことで国会議員に対して贈賄事件が起きるなどということは、どう考えてもよく解りません。

 安倍さんの言うようなものなら、ディズニーランドやユニバーサルスタジオ、ハウステンボスの様なもので、別に、政治家のスキャンダルや犯罪やギャンブル依存症には関係ないので、政府が口を出すのがいいかどうかは別として、大いにやったらいいでしょう。

 それなら、家族で楽しむ場所が増えるのは結構なことですから、誰も反対する人はいないでしょう。
 もちろん親子一緒に楽しむ場所とは程遠いカジノはそこにはありません。安倍さんの答弁に従えば、カジノ抜きのIRが最もふさわしいのではないでしょうか。

 もし、それでは駄目だというのなら、「ああやっぱりIRといっても、実はカジノを日本に作りたいんだな」ということが解ってしまいます。
 それならそれで、正直に「カジノが欲しい」と言えばいいのですが、もしかしたら、カジノはなくもいいと思っているのかも知れませんから、「カジノなしのIRでもいいのですね」と確かめておいた方がいいのではないでしょうか。
 
 何せカジノを作ることには、読売新聞の調査によれば、「評価する」が28%、「評価しない」が67%なのですから。