tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

公務員と憲法第9条:ただし聖徳太子の「17条の憲法」です

2018年09月03日 15時53分39秒 | 政治
公務員と憲法第9条:ただし聖徳太子の「17条の憲法」です
 今日は9月最初の月曜日で、公務員の方々も、夏休みの時期を終えて、いよいよ秋、改めて本格的に仕事をスタートという日でしょうか。

 トランプさんの影響か、日本自体の問題か解りませんが、この所、政治の問題が、行政組織にまで多大な影響を与えているようで、大変なこととお察しする次第です。

 それと関係あるかどうかは解りませんが、この所、障害者雇用の問題で、多くの省庁や出先機関で雇用率の水増しがあると報道され、公務員への信頼性が問われているようです。

 民間企業にしてみれば、行政の厳しい態度で、時にはいろいろ無理な算段もし、出来るだけ納付金を支払わないで済むように努力しているところなので、怒り心頭の方もおられ、マスコミの論調も、それを代弁するという意味もあるのでしょう。

 結果、各省庁はどうするのか知りませんが、身障者雇用納付金を払わないので、すぐの対応は困難でしょう。雇用可能な障害者もそう多くはないようですし、では納付金を払えといっても、国庫が払って国庫に納めるのですから民間には関係ありません。

 こうした問題は、個別の問題を取り上げ、それを糾弾することも大事かもしれませんが、それよりも、公務員とはいかに大事な仕事をする立場なのかという事を、公務員全体が理解し、国民から信頼される公務員になるという自覚と矜持を1人1人の公務員が持ち、それによって自らの行動を律することを改めて徹底するしかないのでしょう。

 それにしては公務員の雇い主である政治家が問題だという意見が、必ず出てきましょう。これこそ本当に困ったことです。
 しかし現実には、雇い主はちょいちょい変わりますが、公務員は一生の仕事です。一貫性が大事という立場からは、公務員が確りしてくれなければという気持ちは国民にも強いのです。

 政治家のほうも確かに問題ですが、出来得れば、公務員自体、さらには公務員という組織全体が、国民の政治家への不信や政治家の泥仕合、数の暴力の行使、などの不祥事に影響されずに、正義(Justice=公正)の実践に邁進してほしいと思うところです。

 このブログでこんなことを書かなくても、1500年も前に聖徳太子がその17条の憲法の第9条にこう書いています。
第9条「信是義本」ですが、今様に言えば、「信(まこと)は正義の本(もと)」という事でしょう。その後の説明の中には「群臣(公務員)に信(まこと)の心があれば何事も成る」と書いてあります。

 ホモサピエンスの脳は進化しているわけではないので、人の心の問題は生物学的には進歩はしないのでしょうが、それを、ホモサピエンスが作る「社会の在り方の進歩」によって、より良い社会、より信頼のできる社会システムにしてくことが、我々には求められているのではないでしょうか。