tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

嵐の前の静けさ?

2018年09月30日 18時24分54秒 | 国際経済
嵐の前の静けさ?
 地球環境の変化の結果でしょう。今年の台風は規模も大きく、数も多いですね。今回の24号も、すでに沖縄、奄美は深刻な破壊を受け、9月30日の夕刻現在、西日本がその影響を受け始めています。

 当初は東シナ海に抜けるかと見ていましたが、結局は日本列島を真っ向から縦断という最悪のコースを辿るようです。
 これから明朝までの間、どうにも気が休まりそうもありまあせん。

 天気もそうですが、国際情勢、国際経済情勢も何か似たような展開になるのではないかと危惧しています。
 地球環境の変化と同じように、国際関係の雰囲気も全地球的に何か良くない方向に変化してるような気がします。

 具体的に見ますと、覇権国、基軸通貨国のアメリカが、力の保有は誇示しながら、経済的には被害者意識の塊のようになり、世界への貢献などはどこかへ放擲、自国優先の「アメリカ・ファースト」国連の場でも恥ずかしげもなく宣言するような状態です。
 大国の矜持、ノブレス・オブリージェ、NGR,などといった概念は消滅してしまったようです。
 
 さらに、戦後70余年の世界の建設の中で、地域協力などの形で国々が協力し統合化して発展をと考えて来た統合型の国際関係への動きが、なぜか分裂の傾向を、あちこちで見せています。

 また、共産圏も含めて、経済社会が色合いの違いはあっても民主的運営を目指してきた一貫した動きが、なぜかこの所、権力集中に動く様相が見えて来ています。

 地球環境としての国際関係が統合から分裂、民主化から権力集中という変化の様相が見えるというのは、地球環境になぞらえて言えば、国際関係という地球人類の環境が変化(悪化か劣化か?)して来ているように感じられるのですが如何でしょうか。

 こうした国際関係の変化が見られる中ですが、世界経済は、何とかリーマン・ショックの克服に成功、成長路線を取り戻すプロセスにある段階ですが、国際関係・政治状況といった地球環境の変化が、何時なんどき、具体的な形で経済にも打撃を与えることになりかねないという心配があるのではないでしょうか。

 今夜の台風24号の襲来を前にして、まさに「嵐の前の静けさ」の中で、ふと、そんな事を考えてしまった次第です。