tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

トータル マネジメント システム

2017年04月10日 12時03分21秒 | 経営
トータル マネジメント システム
 4月も10日になりました。新入社員の方々も配属が決まり、職場で先輩に挨拶の時期でしょうか。私の孫の一人も、今年は新入社員です。

 研修の時は「うちの会社はこんな事をしているんだ」といろいろ教えてもらいますが、私の経験では、同期の人たちと仲間づくりが出来たことが一番だったようです。

 月謝を払って勉強する時期から、仕事をして給料を貰う時期へと180度の人生の転換期です。給料は「社会に役に立っていることの証明」です。

 という事で、いよいよ世の為、人の為に頑張るという思いの方々に、「企業はどんな風にして社会の役に立っているのかを、1枚の図 Total Management System にしてみました。



 真ん中に「企業」があります。企業を経営するのは「経営者」です。企業の生産するのは「VA(付加価値=富)」です。企業は「社会の富の生産者」です。

 その企業の中に組織化されているのが、人間(従業員)と資本です。これは左側の箱です。人間と資本はいろいろな活動をしています。人間が資本を活用して活動するのです。
 活動の内容は左側の箱の中に書いてあります「人事管理」「人材開発」「経営参画」「技術革新」「資本蓄積」「労使関係」、そして企業の中で、こうした活動は統合され、「経営計画」として組上げげられ、それに従って生産や販売活動の青い矢印が行われます。

 その結果が企業の付加価値生産となって、社会に貢献します。企業の外部にいるステークホルダーたち(貢献の対象)は、株主、取引先、消費者、政府、社会全体、環境、などで、ステークホルダーたちとの関係の在り方は、それぞれに書いてあります。
 IRは資本提供者への貢献、CSは消費者満足、CSRは企業の社会的責任、その他、公正取引、納税、環境浄化など。

 何時も述べていますように、企業は付加価値を創ることで、社会に多様な貢献ができる多目的組織です。
 新入社員の皆さんの配属先は、こうした多様な活動のどこかに入っています。
 そして、こうした活動はPDCAのサイクル(薄緑のカギ矢印)に従って、毎年より高度なものになって繰り返され、社会貢献は永続していくのです。

 これから新入社員の皆さんはこうした多様の活動を経験されることになるでしょう。より多くの経験とその活動と企業のトータルシステムとの関係の深い理解が、きっとあなたのキャリアアップにつながっていくと思っています。