司法書士内藤卓のLEAGALBLOG

会社法及び商業登記に関する話題を中心に,消費者問題,司法書士,京都に関する話題等々を取り上げています。

国史跡の古墳の競売が落札

2005-01-07 10:57:46 | いろいろ
「はざみ山古墳」落札 土地の一部不動産会社が888万円 地裁堺支部 (産経新聞) - goo ニュース

 最低売却価額が90万円であったので、「話題作り」に入札する者もいるのでは、と思っていたが、13件もの応札があったそうだ。競落したとはいえ、持分4分の1のみの権利であり、「どうしようもない」のが実際のところ。

 しかし、最近は、消費者金融等の債権者が持分のみに担保権を設定し、債務不履行後競売にかけるケースも増えている。「持分のみの買受人が現れるはずもない。」というのが通常の感覚だが、一部の不動産業者が競落して
 ①他の共有者に高値で売り付ける
 ②他の共有者の持分を安値で買い受ける(全所有権を取得後、高値で転売する。)
ような交渉を持ちかける、という話もまま見受けられるところである。

cf. 2004年9月20日付「国史跡の古墳が競売へ」
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