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親ロシア派のプロパガンダ

2022-03-08 15:28:28 | 国際
以前、先行きが見えないロシアのウクライナ侵攻だが、現地ではロシア軍に依る一般市民の無差別殺戮が恒常化しており、一刻の猶予もない状況である。

そんな中、在日ウクライナ人のナザレンコ・アンドリー氏がロシア側にバイアスのかかった言論についてツイート(3月8日)しているので、その内容を紹介したい。


ロシアがウクライナに侵攻を開始した2022年2月24日の前日までに日本国内でロシア専門家を含めて親露な人々は次のように宣っていた。

「ロシアによるウクライナ侵攻はあり得ない。これはメディアと欧米のプロパガンダだ」

ところが実際に24日にロシア軍がウクライナに侵攻を開始した後は、これらの人々はそれまで自身が言っていた事を無かったかのようにして次のように宣った。

「無差別攻撃が行われてない。メディアのプロパガンダだ」

こうした事実を見る限り親露派の人々はロシアにメリットになるならいくらでも嘘をつき虚偽の情報を広める傾向が見える。卑怯であり凶悪と言えよう。


もう一つ、ナザレンコ・アンドリー氏が親ロシア派に依るプロパガンダを見極めるポイントについて紹介している。

(1)言論のソースがロシアのメディアかロシアのメディアを引用するサイトである場合

(2)言論のソースがロシア側のバイアスがかかっているようなブログ等のWEB上の情報である場合

(3)同じインタビューや画像・映像を何度も使いまわして無関係な投稿にも貼りまくる場合

(4)言論の根拠が映像や画像といった事実ではなく、怪しげな記者の証言のみの場合



また、ナザレンコ・アンドリー氏は親ロ派の焦りについて次のような趣旨で説明している。

なぜ親露派が焦っているのか。そのロジックは下記の通りである。

(1)ウクライナは抵抗をやめないと対露経済制裁が解除されない

(2)経済制裁が解除されないとプーチン政権の崩壊が不可避

(3)プーチン政権が崩壊しロシアが民主化すると利権がなくなる。

親ロ派は結局ウクライナ人の命よりも己の懐を肥やす事の方が優先なのである。もちろん単純に騙されているケースもあるだろうし、単に社会に対して逆張りして突っ張りたいだけの人も居るだろうが概ねこのような実態である。



今回のウクライナに対するロシアの侵略は真に凶悪な愚行である。それはあの永世中立国であるスイスがロシアに対する経済制裁に踏み切る姿勢を明らかにしたことでも明白だ。スイスは国際社会において今まで完全に中立の立場でやってきている。いかなる国や勢力にも与しないその姿勢は終始一貫していた。そのスイスですら「これはないだろう」と判断せざるを得ないほど酷いのだ、ロシアは。このスイスの判断は単に国際社会に於ける価値観の相対的な評価によるものではない。ロシアがやっていることは「人間にとっての絶対的な価値観に照らして否定されるべきもの」だからスイスは制裁に参加するのだ。ロシア…というかプーチンの意思と判断は人間の根本的な価値観に楯突く悪魔のような様相を呈している・・・そういうことなのである。


一日も早くウクライナが平穏な状態に戻り、一般市民が安心して暮らせる状況になるよう衷心より祈っている。





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