Altered Notes

Something New.

地方議会の品位

2014-06-24 00:27:14 | 社会・政治
東京都議会のセクハラヤジ問題はヤジ発言者が1人だけ名乗り出たが、見え透いた嘘や誤魔化しで幕引きを図ろうとしている姿がなんとも醜悪であり、しかも他のヤジ発言者は現時点で名乗り出ていない。


ヤジというのは議場では不規則発言と呼ばれている。ヤジ問題の根本的解決は不規則発言を全てきっぱりとやめさせることである。
ヤジは”不規則”で、しかも下品な内容であることが多い。こんなことを許している議会は日本だけである。
(台湾や韓国の議会では時折乱闘騒ぎなどはあるが、下品なヤジというものがここまで許容されているのは日本くらいではないだろうか)
ヤジと言っても別の意味で笑いを誘うような・・・つまり非常におしゃれな洗練されたジョークなら良いのだが、日本のそれはただただ醜いものである。


こうしたことは実は東京だけではない。
地方議会は東京以上に酷い実態を抱えていたりする。下品なヤジが飛び交うのはもはや日常茶飯事である。
そこでは特定の議員に対してだけではなく、ずっとくだらないヤジを飛ばし続ける下劣なおっさんがいるのだ。それは正規に発言している議員に対する虐めと言って過言ではないほど酷いものである。聞くに堪えない下品なヤジを県議会議員が吠え続けるのだ。
こうしたことは日本中のどこの県でもほぼ同様と思われる。そして、これが日本の”程度”ということになる。


こうした実態をどうすべきか。
議員たちは、例えば「少子化対策」と銘打って予算つけてそれをくすねるような姑息なことを画策する以前に、まず議会の品位をどうするかを真剣に考えるべきであろう。ここの意識を変えないと駄目であり何も変わらないだろう。


今回のヤジ問題で浮かび上がった実態が正に地方議会のよくある標準的なムードなのである。人として低レベルな”舐めた奴ら”が議員をやっているのが実状なのである。
なぜ”低レベル”な連中が選挙で当選するのだろうか?
それはその地域の有権者が選んでいる(惰性で投票している)からであり、それがその地域の有権者の”レベル”でもあるのだ。


例えば都議会議員の中でも「次は国会議員になろう」などと志のある人も中には居る。
しかし地方議会の多くは「世襲」である。世襲で「その家の家業」になっているのだ。一方で土建屋などをやりながら、利権に食いつくために議員も誰かがやるのだ。
だからこうした因習的な構造を変えないと「地方の時代」だなんだと言っても何も変わらない。
なにしろ首都である東京都にしてこの体たらくである。


地方議会(都議会も)はこのような実態でありながらその議員は結構な給料を受け取っている。そして給料の上にさらに通信費・政策の予算・経費・等々を受け取っており、正にやりたい放題である。これを機会にどうにかしなければいけないだろう。

地方議会というものがいかに度し難いところか、ということが図らずも今回明らかになった。
東京都議会は自分で墓穴を掘ってしまったのである。







この記事についてブログを書く
« 難病はどのように克服するべきか | トップ | 笑えない号泣会見 »
最新の画像もっと見る

社会・政治」カテゴリの最新記事