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「日中国交正常化50年で両首脳が祝電交換」の真実

2022-10-07 04:56:00 | 国際
9月29日、1972年の日中国交正常化から50年を迎えて岸田首相と習近平国家主席が祝電を交換した。

岸田首相の祝電内容は下記の通りである。

「50年前に日中両国の先代の指導者が戦略的な考えと政治的な勇気を持って日中関係の新たな歴史的歩みを始めて以来、日中両国は経済、文化、人的往来などの幅広い分野における協力で長足の発展を遂げた」
「双方が手を携えて日中関係の新たな未来を切り開くことには重要な意義がある」
「中国と共に次の50年に目を向けて、建設的で安定した日中関係の構築を促し、両国、地域、世界の平和と安定を共同で促していきたい」

習近平主席の祝電内容は下記の通りである。

「50年前の今日、中日両国の先代の指導者は、時機を判断して情勢を推し量り、遠い将来を見通し、中日国交正常化という重大な政治決断を下し、両国関係の新たなページを開いた。50年来の両国政府と両国民による共同努力の下で、双方は前後して4つの政治文書と一連の重要な共通認識に達し、各分野での交流と協力は絶えず深化し、両国と両国民に重要な福祉をもたらすとともに、地域、ひいては世界の平和と発展も促した」
「私は中日関係の発展を非常に重視している。国交正常化50周年を契機に、時代の潮流に従い、新らしい時代の要求に相応しい中日関係を構築するよう牽引していきたい」


この祝電交換に関して、ジャーナリストの長谷川幸洋氏がマスコミが報道しない本当の日中関係について解説しているので、その内容を中心に記していきたい。


「日中友好」というお題目を掲げられたら面と向かって反対はし辛いところである。

だが、しかし・・・

この言葉に騙されてはいけないのである。

なぜか?

中国が言わんとする本当の趣旨は、日本に対して

「俺たちの子分になれ」

と言っているからである。「子分になれよ」という意志の表明は習近平主席の祝電内容にちゃんと表れているのだ。

祝電の中で習近平主席は

「国交正常化50周年を契機に、時代の潮流に従い、新らしい時代の要求に相応しい中日関係を構築するよう」

と言っている。

どういうことか?

「新しい時代の潮流」が意味するところは「現代は中国が台頭してきている流れになっていて、中国がアジアを仕切っていく」ということであり、「それに相応しい中日関係」が意味するのは、すなわち「日本は中国の子分になれ」という事なのである。

これについては習近平主席は以前から一貫した考えを持っている事が確認できる。

遡ること2013年の6月…この時、習近平と当時のオバマ大統領の米中首脳会談があったのだが、ここで習近平主席は次のようにはっきり言ったのである。

「太平洋を中間で分割して東半分はアメリカのもの、西半分は中国のもの、ということでどうですか?」

つまりハワイから西側は中国の縄張りになるので、当然日本は中国の縄張りの中に入る事になる…ということになる。

これに対して、もしもオバマ大統領が「そうですね」なんて言っていたら、その瞬間に日本は終わっていた筈である。だが、オバマ大統領はそうは言わなかった。何と言い返したのか?
オバマ大統領は習近平主席に対して

「日本がアメリカの同盟国であることを忘れるな」

と言ったのである。

オバマ大統領は習近平主席に対してここで初めて釘を差して「ふざけんなよ」「そんな取引に乗れるか」と言って拒否したのである。それで現在に繋がってくる、ということなのだ。


さらに遡るならば、2013年6月の米中首脳会談の以前にも、2007年の段階で中国の人民解放軍の司令官が米軍の司令官に対して

「太平洋分割を俺たちは考えているがどう思うか」

と言っているのである。中国の司令官は

「太平洋を真ん中で分割してハワイまでがアメリカとし、そこから西側は中国の縄張りということでどうか?」

…と提案しているのだ。そしてその後の2013年6月に首脳会談で初めて公の場でこの願望が明言されたのである。

終始一貫して中国は「日本は俺たちの縄張りに組み込む」と言っているのだ。

こういうことだから、これがそのまま習近平主席の祝電に込めた意図という事になる。


ここまで言われているのに「日中友好」などと浮かれている場合ではないだろう。中国側に「友好」する意思は毛頭ない。友好どころか日本を子分扱いにすることを突きつけているのだ。子分扱い…つまり属国扱いならまだしも、その先には日本侵略と中国領土への編入…つまり日本国は消滅し、中華人民共和国・日本自治区となる未来が想定されているのである。(*1)

繰り返すが、くれぐれも「日中友好」という言葉に騙されてはいけない。『”新しい時代の要求に相応しい”というのは、オレが2013年から言ってるじゃないか』と習近平主席は言っているのだ。「俺たちの縄張りの中に日本はあるんだぜ」、と。「日本はそれを自覚しろよ」、と上から目線で言っているのである。(*2)

これが習近平主席からの祝電の真意なのである。




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(*1)
既に中国は「沖縄は中国領だ」と公言しており、日本を侵略する意思を明確にしているのだ。沖縄と南西諸島を手に入れれば次は九州、次は…と日本全土を獲得しようとするのは火を見るより明らかであろう。「友好」の美名に隠された「侵略」の本意に立ち向かう姿勢をしっかり持っておかないと日本の未来は本当に途絶し失われる事になる…その可能性が高いのである。

(*2)
そして、日本のマスコミは親中・媚中故にこうした真実や危険性を一切報道しないのである。