伊豆高原シニア・ライフ日記

「老い」を受容しながら自然の恵みに感謝しつつ「残躯天所許不楽復如何」の心境で綴る80老の身辺雑記 

晩秋の「八丁池」行

2013年11月30日 | ウオーク

11月27日  (水)   

D-ikoiの今月のロング・ウオークが伊豆半島の中央に位置する名だたる天城景勝の地「八丁池」と決まった。八丁池行の起点となる「八丁池口」までのバス専用路はあと3日で閉鎖になるというぎりぎりの時期での決行。

IKOIメンバーに加えて2家族4名、総勢12名の大人数となる。

素晴らしい天気に恵まれ、すかっり葉を落としたブナやヒメシャラが生い茂る自然林の中を歩きながら裸木を透かして見る青空の煌めきは目に痛いほどだ。こんな景色に包まれ、降り敷いた枯葉をかさこそと踏んで歩くのは私にとって至福の時となる。

八丁池にはこれまで二度私は訪れている。最初に訪れたのはかれこれ20数年も前になろうか。私が生まれた年1930年に昭和天皇が八丁池まで往復された道「上御幸道・下御幸道」を歩いたが、当時は往復4時間を足取り軽くなんの苦労をすることなく歩けた。(昭和天皇はその10年前1981年にも歩かれたらしい。)

しかし、齢をとるに従い、脚が重く上りは息切れすることが多くなるのは自然の勢いで、今回は自動車専用道路を使って八丁池口からの尾根伝いの短い往復(12、000歩)だったのに、相当に疲れた。

道を登り切り、八丁池が木陰に見えた時は本当にほっとした。

池のほとりで青さを湛えた湖面をみながら皆で昼食をし、池を一周して帰路に就く。

池を巡るのは初めての経験だが、池の中にに滑落しそうな危険な個所もあり、整備された路とはいえなかったが、反対側から眺める景色は高所にある池の神秘な美しさを存分に味あわせてくれた。

帰路、横道にそれ展望台に上って見た八丁池の全貌、その彼方に白い富士山が僅かに覗く。

同じく横道にそれて「青スズ台」からは、我々が住む伊豆東海岸を隔て伊豆大島を望む相模湾の遠景。

大満足のロング・ウオークで締めくくった。


7:15分出発、東海岸を走り河津から天城山中を目指したが、バスの時刻には早すぎるので、時間調整の意味もあって、川端康成が宿泊した「湯が野温泉」で「伊豆の踊子」の舞台となった「福田旅館」に立ち寄る。たまたま紅葉が美しい季節でもあり渓流を臨む古風な旅館の静かなたたずまいが我々を迎えてくれた。

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