2月10日 (水)
「甌穴(おうけつ)とは、ポットホール(pot hole)ともいう。川の浸食によって生じた円形の穴。河床の軟弱部に水流の浸食が働いて浅いくぼみができ,この中に礫が入ると渦流によって回転して円形の穴が拡大し,礫も摩滅して丸く縮小する。(コトバンク)」
その甌穴が城ケ崎海岸の「いがいが根」の近く「かんのん浜」にあるとはかねて聞いてはいたが、年寄りが一人で石ころだらけの浜を乗り越えて見に行く自信は持てないまま今日に至っていた。
今回のd-IKOIウオークは女性はそれぞれ用務があって不参加、男性3人だけとなったこともあり、歩くことにやや危険が伴う「かんのん浜」の甌穴を見ることをメーンに海岸線に沿った道を歩いてみようと出発した。
取りあえず「いがいが根駐車場」に車を置いて、「いがいが根」に出る林間の道を進む。
深く湾入した岸壁に打ち寄せる波、一望する海の色は青く、遠くの島影もくっきりと鮮やかな展望に冬の気配はまったくない。
そこから「自然研究路」を歩いてしばらく行くと石ころに埋め尽くされた「かんのんの浜」に至る。
石ころが敷き詰める危険な浜を足を踏み滑らせように注意しながら、よちよちしてようやく松の生えた巌山に辿り着き、そこを登った右手の波間に大きな石球を抱えた甌穴を見る。
なるほど、これが甌穴、ポットホールと言われるものか。
(よそから拝借)
「甌穴」の存在を納得したところで、これほど巨大ではないが小さい甌穴なら熱川温泉の海岸にもたくさん見られるということで、急遽、熱川温泉の海岸線に出て、そこから白田までの防波堤に沿った散歩道を海岸に並ぶ石や岩をよく観察しながら歩くことになった。
ここに見る海は青いというより緑がかった色調で一際美しい。期待通りに岩や石に甌穴をいくつも見付けたが、礫を抱えた甌穴はなかなか見付からない。
海岸に降りてようやく見つけたのがこれ。
石の間に姿のいい鳥を見付ける。「クロサギ」であろう。
白田の通称「磔の松」の近くでは、河津桜が早くも咲いていた。今年の桜はいつもよりずーと早い。
歩いた歩数は4000歩、意外に少ない。
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