8月5日(金)
出来るだけやろうと心掛けている身辺整理の一環にアルバムに収めた膨大な写真の見直し作業がある。
だが、これは蔵書の整理と同様になかなか面倒な仕事である。
取り敢えず、これは絶対不要だと判断した写真だけ取り外しても段ボール一杯分になったが、そこからの作業となると、廃棄する写真と残す写真を仕分けする基準がぐらついたり、未練が出たりして容易に進まず、また初めから見直す繰り返しとなる。
写真など本人がこの世を去った後は「ゴミ」にしかならないことは分かっているが、一度廃棄してしまえば元には戻せないことを思うとなかなかに決断できないのである。
そうした見直し作業をやっていたら、平成3年(1991年)に「菜園」を開設した当時の写真が出てきた。
それまで「仕事一途?」に趣味らしい趣味を持たずに過ごしてきた私が、当地に移住し「園芸作業」に新しい趣味を見出そうとしてい頃の写真である。
道を隔てた隣にあった雑木と下草が生い茂っていた傾斜地を購入し、この土地にトラック何十台分の山土を盛土して平坦地に造成し、周囲を貝塚伊吹の苗木で囲って作った菜園。
あとから植えた周辺の果樹の姿はまだなく、ただ広々とした赤土の畑には少しばかりの野菜だけが植わっている。雑草はまだ姿を見せていない。
これが現在の「IKOI農場」の20年前の姿だったのだ。
7月26日のブログに「桑滄の変」と書いたが、ここにこそそれを書くべきであった。
現状