伊豆高原シニア・ライフ日記

「老い」を受容しながら自然の恵みに感謝しつつ「残躯天所許不楽復如何」の心境で綴る80老の身辺雑記 

コンポストによる残菜の処理

2011年08月15日 | 園芸

8月16日(火)

ここ10数年来、毎日台所から出る残菜を「生ごみ」としてゴミセンターに出したことはない。

その限りでいえば、環境保全にいくばくかの貢献をしてきているといえる。

これは残菜をすべてEM菌( effective microorganisums )で処理し畑の土に変えてきているからである。

「IKOI農場」にコンポスト2基(3基だったが、1基は経年劣化で壊れた。)を置いており、毎朝、バケツに入れた前日の残菜をそのコンポストに投入するのが日課となっている。

コンポストに投入した残菜には、EM発酵液をたっぷり振掛け、残菜がすべて隠れるまでその上に土を入れる。

コンポストが満杯になったら、さらに土をしっかりかけて蓋をきっちり締めておく。

その後は、別のコンポストに入れる。それが一杯になった頃には1基目のコンポストの中身は完全に土壌化し黒い土に変わっている。

この土壌は野菜にとって栄養たっぷりの土だという。もっとも、ミカンの皮とか太い茎とか腐食しにくいものは少し残ることはあるが、特別に大きいものは取り除くが、たいていの場合そのまま土壌と一緒に畑の土に混ぜ込んでしまう。

この繰り返しで、現在の「IKOI農場」の土壌は形成されてきた。この土の中にはミミズが沢山いる。

ゴミステーションにもっていかずとも生ごみが処理できるのもいいが、厄介な残菜が畑を豊かにしてくれているのはなんとも嬉しい。

はじめの頃は、EM菌のことを知らなかったので、残菜を投入した後には畑の土をかけるだけであった。

しかしこれでは、生ごみを土で完全に覆ってしまわないと表面に気持ちの悪い蛆が湧くことがあり、その始末に難渋することが時々あった。

これはとても嫌な気分である。

蛆の発生を防ぐためホームセンターで虫除けの薬剤をいろいろ買って散布したりしてみたこともあったが、これで出来た土は「無農薬野菜」を育てる土壌になならない。

そんなとき、ふとしたきっかけでEM菌の存在を知ったのである。2009年の頃。以来EM菌で生ごみを処理しているがうまくいっている。

最初の頃はEM菌を浸み込ませた「生ごみ処理剤」、商品名は「スイートコーン」というのをインターネットで購入して生ごみの上にこれをふりかけることにした。

これは手を汚さずに手軽にできる便利な方法である。これを使うようになってから蛆が湧くようなことは全くなくなり、出来上がった土も黒々としてなんだか立派なものにみえる。ミミズの発生もこのころからである。

ただ、「生ごみ処理剤・スイートコーン」は1500gで1000円、ちょっと割高となる。

その後、EM菌について関係本を読んだりしていたら、糠と黒糖とEM原液(EM1号)を使えば家庭庭でも簡単につくれることが分かった。

そこで、インターネットを使ったEM菌の原液(EM1号)1L 2000円を購入して「EM発酵液」を自分で作ることにした。

「スイートコーン」でなく「EM発酵液」をつかっても結果は大差ない。いやむしろ「EM発酵液」を振掛けたほうが、早くいい土になるような気がする。もちろん蛆がわくようなことは全くない。

コメント
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