京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

鹿の子ユリ開花、夏水仙、山ユリ、仙翁、ホオズキ(鬼灯)

2020-07-28 16:59:04 | 2020 花


カノコユリ(鹿の子百合)開花しました。
日本では四国南部や九州西部を中心に分布するユリです。
名前は花に紅色の鹿ノ子絞りみたいな模様が入るところからきています。
日本に分布するユリの中ではやや遅めの開花になります。
花びらは大きく上に反り返り、縁部分が白で中心部分に行くにつれて紅色になります。
花色は濃紅~ピンクですが、中には全く色の付かない白花もあるようです。













夏水仙
咲きはじめです。
ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草、和名は葉がスイセンに似ていて、花が夏に咲くことから。
また、花期に葉がないことから、俗にハダカユリ(裸百合)とも呼ばれています。


















山ユリ
まだ咲いていますが、そろそろ終盤です。









センノウ(仙翁)
鎌倉時代から室町時代にかけて中国から渡来しました。
室町時代京都の禅宗寺院を中心に栄えた文芸・五山文学のなかで、酷暑のなか太陽に向かって燃えるような緋色の花を咲かせる「仙翁花」は、生命力の象徴として漢詩のモチーフに盛んに取り上げられました。
名前の由来は当時嵯峨の山中にあった「仙翁寺」です。
やがて時代が移り、五山文学が廃れ、仙翁寺の所在も一切わからなくなり、この花も姿を消しました。
以来幻の花となったのです。
近年この花が島根県でお盆の仏花として栽培されていたのが再発見され、京都に里帰りしました。
その後、熊本県その他でも相次いで発見されました。

































ホオズキ(鬼灯)





閑院宮邸跡の床みどり

2020-07-28 06:23:45 | 京都めぐり

 
 久しぶりに京都御苑内の閑院宮邸に寄りました。
閑院宮家は伏見宮家、桂宮家、有栖川宮家と並ぶ四親王家の一つで、1710年に東山天皇の皇子直仁親王が創立、公家町南西部に屋敷を構えました。
 創建当初の建物は天明の大火(1788年)で焼失、再建されましたが、明治2年の東京遷都に伴い、閑院宮が東京に移られてからは、華族会館や裁判所として一時使用され、御苑の整備が一段落した明治16年、宮内省京都支庁が設置されています。
 戦後に京都御苑が国民公園となってからは、厚生省、環境庁の京都御苑管理事務所などに使用され、平成18年京都御苑の自然と歴史についての写真・絵図・展示品・解説を備えた収納展示室となり、庭園などを開放しています。





床みどり